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ソニーα7R/α7開発者インタビュー

2013年11月23日 | カメラ

デジカメWatchに『ソニーに聞く「α7R」「α7」のこだわり』というα7R/α7開発者インタビューが出ていました。

SONY デジタル一眼カメラ α7R ボディ ILCE-7R/B

 ソニーα7R(フリー画像)。

 

α7R/α7をただ触っていただけでは分からないことが書かれています。

  ソニー側メンバーは以下の通り。

クリエイティブセンター&CMFデザイングループ シニアデザイナー・曽我部卓氏(デザインを担当)、デジタルイメージング事業本部 商品設計部門・須藤貴裕氏(設計のリーダー)、同事業本部 商品企画部門 商品企画2部2課 プロダクトプランナー・郷大助氏(商品企画を担当)。同事業本部 コア技術部門 光学設計部 2部・細井正晴氏(レンズの光学設計を担当)、デジタルイメージング事業本部 デジタルイメージングアプリケーション設計部門 3部3課・長谷川陽一氏(AF制御を担当)、デジタルイメージング事業本部 商品設計部門 プラットフォーム設計部・佛崎建氏(画質設計を担当)。

肩書がいろいろあって、何がやら分かりません… ソニーともなると組織が多種多様・ぼう大ですね。

 

確認できたことが6つほどありました( 『』はデジカメWatchからの引用 )。

 1)  『――NEXという名称はもう使われないのですか?

   郷:今後の新製品では使う予定はありません。』

 

  NEXは死んだ!?

 

 2)  『――今回は型番に“7”を使いましたが、由来を教えてください。

郷:新しいブランディングによる最初の機種ですし、フルサイズの戦略的なモデルですから、エースナンバーを付けたということです。

――“9”ではないのですか?

郷:“9”にもエースナンバーというイメージを持っていただいているかもしれませんが、これまでもこういった戦略的な機種に7を使って来ておりますので、“7”を使いました。

――ちなみにミノルタに「α-7」という銀塩の機種がありましたが特に関係はないですよね?

郷:直接の関係はございません。』

 

 ソニーにとって、エースナンバーは「7」!

 

 3)  『――今回、Eマウントで35mmフルサイズになっていますが、Eマウントの企画当初からフルサイズの搭載は予定があったのでしょうか?

郷:Eマウント導入当初から、いつかはフルサイズイメージセンサーを積んだカメラが作れたらという想いはありました。しかしながら、小型化などの技術的ハードルが非常に高いものでした。今回、その課題をブレークスルーしたことで商品化できたということです。

 ――Eマウントフルサイズ機の実現には、相当な苦労があったのではないでしょうか。

須藤:そうですね。このカメラはとにかく小さくありたかったので、特に1/8,000秒のシャッターユニットを搭載するのに苦労しました。これはボディサイズにかなり影響を与えるんですね。そのスペックを緩めれば実現は簡単ですが、それではお客様が求めておられるものと違うものになってしまいます。そこは妥協せずに、とにかくこのサイズに持ってきました。パズルみたいなもので、部品を削りつつ、1回でき上がっても何回もやり直しましたね。分解モデルを見ると、凝縮されているのがおわかり頂けると思います。』

 

  ミラーレスフルサイズはずっと前からの構想だった!

 

 4)  AFについて、少し長いですが必読と思いました。

『――今回、像面位相差AFを搭載しているのはα7のみになっています。

郷:α7Rはコンセプトである最高の解像感を提供するために今回の有効約3,640万画素、ローパスフィルターレス仕様のイメージセンサーの搭載を決めました。このセンサーには像面位相差AFは搭載されていません。しかし、α7RはコントラストAFながらBIONZ Xの高速読み出しおよびAFアルゴリズムの最適化でAF速度を向上しています。

――ではα7RのコントラストAFについて詳しく教えてください。

長谷川:APS-Cセンサーのモデルと比較すると、フルサイズのイメージセンサーを搭載した場合、被写界深度が浅くなります。これはピント合わせのときのピントの移動量が増えるということです。コントラストAFでは、そのままではこの移動距離の増加がAF時間の増加ということになります。ここで、単純にレンズの動作速度を上げてしまうと、今度はAF精度を保つことが難しくなってくるため、その解決が大きな課題でした。

  今回のコントラストAFでは、「空間被写体検出」という新技術を使った「ファストインテリジェントAF」の搭載とBIONZ Xの高速化で、NEX-7比で最大35%ほどAF時間短縮を実現しました。フルサイズ機にふさわしい高速で、高精度なAFになっています。

 空間被写体検出というのは、簡単に言うとピントのずれている量を予測して、ピントが合ってないところではレンズを高速に動かします。一方、合焦が近いところでは精度を確保するために、ある程度速度を落としてフォーカスレンズの動きを最適化することでAF時間を短縮しています。これがファストインテリジェントAFです。

 コントラストAFでよくある合焦時の迷いや、初動の感触や迷いなどを改善し、できるだけなじみのある一眼レフを使っている時の感触に近いAFレスポンスと感触を目指して開発しました。ソニー史上最高のコントラストAFだと思っています。』

 

 α7RのコントラストAFは従来とは違う!

 

 5)  『佛崎:α7Rも被写体のパターンによってはモアレが出ることもありますが、撮影時に被写体との距離や構図を工夫する事である程度回避できるため、思ったほどは影響を受けることはないと思います。

須藤:α7Rのコンセプトの実現には、ローパスフィルターレスによるメリットの方が大きいと考えています。解像感の違いを実感いただけると思います。

――ローパスフィルターレスということでは、「サイバーショットDSC-RX1R」(有効2,430万画素)がそうでした。α7RはRX1Rより画素数が増えてますが、画素数が増えるとモアレや偽色というのは出にくくなるものでしょうか?

郷:はい。出にくくなります。』

 

 α7Rは画素数が多いためローパスフィルターレスでもモアレが出にくい!

 

6)  デザインについて

何でこんなデザインになったんだ! というところがあるα7/α7R。直線的なフォルムは悪くないんですが。

「RX1をレンズ交換式にしてほしい」という要望があったようです。全体の雰囲気はRX1風。それに加えて光軸上にEVFを設けたとのこと。

 

 デザインコンセプトは「フルサイズNEX」ではなく、「レンズ交換式RX-1 」だった!

 



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