最近、百貨店でいつも使う化粧品の取り扱いが終わってしまったので遠くの百貨店まで行かないと購入出来なくなってしまって困っています、という70代後半の女性の患者さんに、最近はネット通販で何でも手に入るし、その方が安いんじゃないんですか、と提案したら、「お化粧品は百貨店の売り場で対面でお化粧の仕方などの説明を聞きながら購入するものですよ」ときっぱりと指導されました。ずいぶんと低レベルな発言をしてしまって反省しましたが、ご高齢になってもお化粧に対する意識が高いことは素晴らしいと思います。百貨店の存在意義はそうしたところにもあるものなんですね。たいへん勉強させて頂きました。
左乳がん術後の放射線療法のあとは皮膚の治癒力が低下しているため、同部位を皮膚切開して心臓手術を行なう場合、創部感染や創部の縫合不全を引き起こす可能性が高いと考えられます。左乳がんに対する放射線療法は胸骨にも放射線がかかっている可能性があるため、術後の胸骨骨髄炎や縦隔炎の可能性もあります。
それを回避するためには、左乳がん術後であれば右側方開胸でアプローチすることで健常な皮膚、胸壁を切開して心臓にアプローチすることが可能です。当施設では弁膜症に対して通常行なっているMICS=低侵襲手術は右側方小開胸アプローチとしているため放射線療法を行なった部位を全く触ることなく手術が可能です。
他の方法として放射線皮膚障害の影響がある部位を避けるように正中を小さく切開して胸骨部分切開でアプローチして手術した症例もありますが、やはり、より進化した側方小開胸アプローチのほうが有利と考えます。
それを回避するためには、左乳がん術後であれば右側方開胸でアプローチすることで健常な皮膚、胸壁を切開して心臓にアプローチすることが可能です。当施設では弁膜症に対して通常行なっているMICS=低侵襲手術は右側方小開胸アプローチとしているため放射線療法を行なった部位を全く触ることなく手術が可能です。
他の方法として放射線皮膚障害の影響がある部位を避けるように正中を小さく切開して胸骨部分切開でアプローチして手術した症例もありますが、やはり、より進化した側方小開胸アプローチのほうが有利と考えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/eb/2f8fda56d3c784c3514caa34bdc9a42b.jpg)
蒸し暑い日々が続いておりますが、今朝方土砂降りの中を出勤です。その直前は、横須賀湾に虹がかかっていたのですが、天気が変りやすい今日この頃です。
mRNAワクチンは今までの抗原を接種するだけのワクチンよりも遥かに有効性が高い一方、いわゆる効きすぎて、副反応も強く出ます。痛み、発熱などが高頻度で出現するのもそのためと思いますが、この副反応の主原因は炎症です。炎症に伴って血栓症が起きたり、心筋炎の可能性も指摘されています。
その意味で強い副反応には抗炎症作用のある薬剤をあらかじめ内服することが過剰な副反応を軽減する可能性があり、また、抗凝固薬を内服中の患者さんは血栓症の副作用が起きないという意味で安心して接種できると個人的には思っています。
筆者もワクチン二回目接種後数日して、今までの人生で経験したことのないような著しい倦怠感を自覚しましたが、とにかく抗炎症薬を内服しながら水分摂取を多くして一晩しっかり休んだところ軽快しました。これってワクチンの副反応だったのではないかと思っています。
その意味で強い副反応には抗炎症作用のある薬剤をあらかじめ内服することが過剰な副反応を軽減する可能性があり、また、抗凝固薬を内服中の患者さんは血栓症の副作用が起きないという意味で安心して接種できると個人的には思っています。
筆者もワクチン二回目接種後数日して、今までの人生で経験したことのないような著しい倦怠感を自覚しましたが、とにかく抗炎症薬を内服しながら水分摂取を多くして一晩しっかり休んだところ軽快しました。これってワクチンの副反応だったのではないかと思っています。
新型コロナウィルスワクチンが高齢者において進んだため、第5波の感染拡大しているさなかにおいても死者は一日数人と一時毎日100人規模で死亡していたのと比較すると激減しています。ワクチンの有効率9割というのは、死者を減少させる効果も9割あると言っていいのではないでしょうか。しかしながら、いまだにワクチンを打ちたくない、という人がしばしば遭遇します。その中で、ハイリスクのグループに自分が入るのでワクチンを打つのは危険と勘違いしている年配の方がかなり多いのは驚きですが、事実です。
テレビの報道を間違って受け取ってしまった結果でしょうか・・・。
ハイリスクグループは優先的に接種するグループになりますので、高齢者、基礎疾患を持っている人、太っている人が優先的に接種する必要があり、これによって新型コロナウィルスに感染した場合に入院する必要性が小さくなり、死亡するリスクも小さくなります。
優先的な接種の対象は
1. 以下の病気や状態の方で、通院/入院している方
1. 慢性の呼吸器の病気
2. 慢性の心臓病(高血圧を含む。)
3. 慢性の腎臓病
4. 慢性の肝臓病(肝硬変等)
5. インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病
6. 血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く。)
7. 免疫の機能が低下する病気(治療中の悪性腫瘍を含む。)
8. ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
9. 免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
10.神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)
11.染色体異常
12.重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)
13.睡眠時無呼吸症候群
14.重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健福祉手帳を所持している(※)、又は自立支援
医療(精神通院医療)で「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持している(※)場合)
(※)重い精神障害を有する者として精神障害者保健福祉手帳を所持している方、及び知的障害を有する者として療養手帳を所持している方については、通院又は入院をしていない場合も、接種順位の上位
に位置づける基礎疾患を有する者に該当する。
2. 基準(BMI 30以上)を満たす肥満の方
*BMI30の目安:身長170cmで体重約87kg、身長160cmで体重約77kg。
是非、勘違いすることなく、積極的にワクチン接種を受けてほしいものと思います。
テレビの報道を間違って受け取ってしまった結果でしょうか・・・。
ハイリスクグループは優先的に接種するグループになりますので、高齢者、基礎疾患を持っている人、太っている人が優先的に接種する必要があり、これによって新型コロナウィルスに感染した場合に入院する必要性が小さくなり、死亡するリスクも小さくなります。
優先的な接種の対象は
1. 以下の病気や状態の方で、通院/入院している方
1. 慢性の呼吸器の病気
2. 慢性の心臓病(高血圧を含む。)
3. 慢性の腎臓病
4. 慢性の肝臓病(肝硬変等)
5. インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病
6. 血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く。)
7. 免疫の機能が低下する病気(治療中の悪性腫瘍を含む。)
8. ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
9. 免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
10.神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)
11.染色体異常
12.重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)
13.睡眠時無呼吸症候群
14.重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健福祉手帳を所持している(※)、又は自立支援
医療(精神通院医療)で「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持している(※)場合)
(※)重い精神障害を有する者として精神障害者保健福祉手帳を所持している方、及び知的障害を有する者として療養手帳を所持している方については、通院又は入院をしていない場合も、接種順位の上位
に位置づける基礎疾患を有する者に該当する。
2. 基準(BMI 30以上)を満たす肥満の方
*BMI30の目安:身長170cmで体重約87kg、身長160cmで体重約77kg。
是非、勘違いすることなく、積極的にワクチン接種を受けてほしいものと思います。
連日のメダルラッシュ、テレビから目を離せません。日本がオリンピック期間中に金メダル取得数で世界一になることは、筆者が生まれてから今まで一瞬たりともなかったので、誰もがテレビの前で興奮しているのではないでしょうか。今までニュースでのダイジェストでしか見たことない、という人も、柔道の準々決勝、準決勝、決勝とシリーズで応援したり、卓球混合ダブルスの大逆転を連発してるまさにその瞬間をはらはらしながらテレビの前で応援することは人生における一生の思い出になるのではないでしょうか。
筆者が最も心に残るオリンピックシーンの一つは、かつてロサンゼルスオリンピックで柔道の山下泰裕さんが、準決勝で足のけがを負いながら決勝まで勝ち上がり、決勝でインドの代表のモハメド・ラシュワンに足をひきずりながら勝利して金メダルを獲得した場面です。その試合、対戦者のラシュワンは山下の痛めた足を最後まで攻撃せず、健常なほうの足に勝負を挑んで負けたことに後悔はない、という正々堂々さにもさらに感動したことを忘れません。今でもそのシーンを思い出すと涙があふれそうになります。
そうした感動を心に刻むシーンが無数にあるのが、オリンピックだと思います。
皆さんの心に刻まれている思い出のシーンはどんな場面でしょうか。
こうしたテレビの前に人をくぎ付けさせるオリンピックですが、これを新型コロナウィルスパンデミック下で無観客で決行することは、外出抑制、人流抑制によって感染を食い止める効果を期待してのことかと思います。今までリアルタイムでオリンピックをテレビで見たことがない、そうした感動を味わったことがない、という可哀そうな若者が多いようですので、是非この機会にオリンピック視聴の素晴らしさを知ってほしいです。
筆者が最も心に残るオリンピックシーンの一つは、かつてロサンゼルスオリンピックで柔道の山下泰裕さんが、準決勝で足のけがを負いながら決勝まで勝ち上がり、決勝でインドの代表のモハメド・ラシュワンに足をひきずりながら勝利して金メダルを獲得した場面です。その試合、対戦者のラシュワンは山下の痛めた足を最後まで攻撃せず、健常なほうの足に勝負を挑んで負けたことに後悔はない、という正々堂々さにもさらに感動したことを忘れません。今でもそのシーンを思い出すと涙があふれそうになります。
そうした感動を心に刻むシーンが無数にあるのが、オリンピックだと思います。
皆さんの心に刻まれている思い出のシーンはどんな場面でしょうか。
こうしたテレビの前に人をくぎ付けさせるオリンピックですが、これを新型コロナウィルスパンデミック下で無観客で決行することは、外出抑制、人流抑制によって感染を食い止める効果を期待してのことかと思います。今までリアルタイムでオリンピックをテレビで見たことがない、そうした感動を味わったことがない、という可哀そうな若者が多いようですので、是非この機会にオリンピック視聴の素晴らしさを知ってほしいです。
心臓血管外科医になるためには外科専門医の取得、心臓血管外科医の取得などの専門資格の取得を前提に修練を積み重ねていく必要があり、その過程で多くの手術や臨床症例で経験値を積み、一人の独立した心臓血管外科医を目指して日々修行が必要です。
日本においては、「道」としての修練習慣の歴史があり、まさに心臓血管外科道、のような徒弟制度が長く続いてきました。しかしながら、技術偏重や専門以外の知識不足など日本の医師の卒後教育制度が大きく問題視され、阪神淡路大震災を契機に日本の初期研修医制度が変わったのをきっかけに専門医制度や修練医の取り扱いなどについても変革が行われてきました。
心臓血管外科医においては、外科専門医取得後に心臓血管外科専門医取得するために、人工心肺の運転経験やOff The Jobトレーニングの必修化なども加わり、修練施設においてはより充実したメニューの修練医プログラムが必要となってきました。
自治医科大学附属さいたま医療センター心臓血管外科医局おいては、その修練医の到達度を定期的にチェックするためにチューター制度を作り、一人の修練医に対して上級医師2人が担当となって専門医取得取得のための必要なクレジットの獲得状況や、研究、学会発表のアドバイス、生活上の相談などを受ける窓口としてチューター制度を作って運用が開始されています。
とはいっても、実際はこれから起動していくような感じではありますが、定期的なウェブ面談を通じて、修練医がスムースに不安なく修練が受けられ、専門医取得まで達成できるようにお手伝いすることを制度化しようとする試みです。
先週、初めて修練医と上級医師2名によるウェブ面談を実施しましたが、まだトライアルという感じではありますが、確実に積み重ねていくことがこの制度が生きてくることになると思います。
そしてこのチューター制度を成功させることが医局員が安心して修練を受けれる施設として認定される、ひいては新たな医局員を集めることになると思います。
医局によっては教授の人柄で医局員が集まったり、医局の力(関連病院やポストの多さ)、研究内容などで医局員が集まってくるものかもしれませんが、医局員教育を魅力の一つとして発信していくことも重要と考えます。
ということで、先週の一回目を皮切りに、学会もひと段落したことですし、面談などを定期的に行っていく予定です。
日本においては、「道」としての修練習慣の歴史があり、まさに心臓血管外科道、のような徒弟制度が長く続いてきました。しかしながら、技術偏重や専門以外の知識不足など日本の医師の卒後教育制度が大きく問題視され、阪神淡路大震災を契機に日本の初期研修医制度が変わったのをきっかけに専門医制度や修練医の取り扱いなどについても変革が行われてきました。
心臓血管外科医においては、外科専門医取得後に心臓血管外科専門医取得するために、人工心肺の運転経験やOff The Jobトレーニングの必修化なども加わり、修練施設においてはより充実したメニューの修練医プログラムが必要となってきました。
自治医科大学附属さいたま医療センター心臓血管外科医局おいては、その修練医の到達度を定期的にチェックするためにチューター制度を作り、一人の修練医に対して上級医師2人が担当となって専門医取得取得のための必要なクレジットの獲得状況や、研究、学会発表のアドバイス、生活上の相談などを受ける窓口としてチューター制度を作って運用が開始されています。
とはいっても、実際はこれから起動していくような感じではありますが、定期的なウェブ面談を通じて、修練医がスムースに不安なく修練が受けられ、専門医取得まで達成できるようにお手伝いすることを制度化しようとする試みです。
先週、初めて修練医と上級医師2名によるウェブ面談を実施しましたが、まだトライアルという感じではありますが、確実に積み重ねていくことがこの制度が生きてくることになると思います。
そしてこのチューター制度を成功させることが医局員が安心して修練を受けれる施設として認定される、ひいては新たな医局員を集めることになると思います。
医局によっては教授の人柄で医局員が集まったり、医局の力(関連病院やポストの多さ)、研究内容などで医局員が集まってくるものかもしれませんが、医局員教育を魅力の一つとして発信していくことも重要と考えます。
ということで、先週の一回目を皮切りに、学会もひと段落したことですし、面談などを定期的に行っていく予定です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/05/0829a11195d8bb0338deadcf086bbb1c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/61/8f76ab74b5d6a77d69a3e72d2299b4bd.jpg)
新型コロナウィルスパンデミックの予防のために公共の施設では換気が重要視されていますが、飲食店においてもクラスタ予防、飛沫感染予防には店内の換気が大切です。この換気効率を売りにお客さんが増えていて、この緊急事態宣言下においても売り上げを伸ばしているお店が「焼肉ライク」です。このお店のコンセプトは一人焼肉、一人専用のお店です。おひとりさまの食事なので基本的に会話せず、お客さんは黙々と食べるので感染するリスクが低く、また、一人焼肉のガスの焼きスペースも十分な局所排気装置による換気が行われています。一人での食事が基本なので、滞在時間も短く、隣のお客さんが万が一感染者であっても濃厚接触にはならず、安心して食事ができるスペースです。
筆者も初めて入店してみましたが、おひとり様のお客さん中心で、半数が女性なのもちょっと驚きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/3b/fc4554bdaa40b8dba03de0d8f50a565c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/d8/e19e37dd3bb1d2d8858c545d25f487c8.jpg)
冠動脈外科学会2021では初めて山口県を訪れました。山口市よりも下関のほうがおいしいお店がたくさんある、とのことで学会のセッションがひと段落した後は、下関に向かい、壇之浦に来てみました。平 知盛が錨を抱えたまま壇之浦に飛び込み、平家が滅亡したこの地は大河ドラマで何度も見たシーンが浮かんでくるようです。ドラゴン桜で主演した阿部寛が平知盛役をしていたシーンが印象的でしたが、いま、この壇之浦の下には自動車が海底トンネルで九州まで通過できる関門トンネルが通っていて、一部は歩行者用のトンネルもあり、780mほど歩いて九州に渡りました。
下関は大きな港町で山口県の中心的なところで、住みやすそうなところでした。
お寿司屋さんで懐石料理をいただいたあと、小倉で一杯飲んで、新幹線で新山口まで帰りました。秋吉台や萩を訪れる時間はありませんでしたが、山口県、堪能できました。
新型コロナウィルスパンデミックに関してはNHK,民放、どのチャンネルのニュースを見ても画一的で全く独自性もない、というのは、政府によって報道が規制されていることによるものです。
たとえば、イベルメクチンによってインドの感染者数、死者数が激減した、などというテレビ報道や新聞報道は許されていません。もしこうした報道がされてしまうと、画一的な国民性の日本人は一斉にイベルメクチンを求めてパニックを起こしたり、長い行列ができたり、それをネタに詐欺や新たな商売が横行するということが起こるから、政府が規制せざるを得ないのだと思います。一度、大阪府知事がイソジン嗽液が効果がある(かもしれない)とテレビの前で言ったばかりに、大量の人が薬局に押し寄せてイソジン液を買い占めする事件が起き、そのあと、効果に関しては根拠がないということで府知事が謝罪した事件がありました。日本人は往々にしてこうした報道に惑わされて一斉に買い占めに走る傾向があります。こうしたパニックを避けるために報道の規制を行っている、というふうに言われてはいますが、一説によると、イベルメクチンが有効だということがわかると、多額の費用をかけて開発したワクチンがいらなくなってしまう、売れなくなってしまう、という側面もあり、FDAもWHOもイベルメクチンに関しては認めていない、という現実もあるのかもしれません。
いずれにしろ、日本人の民度は、災害時には非常に高いと世界の国々から評価されていたにも関わらず、生命の危機が目前にある大地震の時にはそう見えても、実際には福島の放射線被害地域の住宅には多くの泥棒が入って荒らされている現実を見たり、新型コロナウィルスパンデミックに関しては、緊急事態宣言下においても多くの人が休みにはレジャーに出かけて行ったり、オリンピックスタジアムの前に入れもしないのに人だかりが集まってくるのを見ると、日本人の民度も低いと言わざるを得ません。
たとえば、イベルメクチンによってインドの感染者数、死者数が激減した、などというテレビ報道や新聞報道は許されていません。もしこうした報道がされてしまうと、画一的な国民性の日本人は一斉にイベルメクチンを求めてパニックを起こしたり、長い行列ができたり、それをネタに詐欺や新たな商売が横行するということが起こるから、政府が規制せざるを得ないのだと思います。一度、大阪府知事がイソジン嗽液が効果がある(かもしれない)とテレビの前で言ったばかりに、大量の人が薬局に押し寄せてイソジン液を買い占めする事件が起き、そのあと、効果に関しては根拠がないということで府知事が謝罪した事件がありました。日本人は往々にしてこうした報道に惑わされて一斉に買い占めに走る傾向があります。こうしたパニックを避けるために報道の規制を行っている、というふうに言われてはいますが、一説によると、イベルメクチンが有効だということがわかると、多額の費用をかけて開発したワクチンがいらなくなってしまう、売れなくなってしまう、という側面もあり、FDAもWHOもイベルメクチンに関しては認めていない、という現実もあるのかもしれません。
いずれにしろ、日本人の民度は、災害時には非常に高いと世界の国々から評価されていたにも関わらず、生命の危機が目前にある大地震の時にはそう見えても、実際には福島の放射線被害地域の住宅には多くの泥棒が入って荒らされている現実を見たり、新型コロナウィルスパンデミックに関しては、緊急事態宣言下においても多くの人が休みにはレジャーに出かけて行ったり、オリンピックスタジアムの前に入れもしないのに人だかりが集まってくるのを見ると、日本人の民度も低いと言わざるを得ません。
この手術の手技料はいくらか、このデバイスを使用した場合のコストは?
こうした内容は病院経営上、非常に大切なことなのですが、あまり細かいことを言うと日本人の心境としては、はっきりいって嫌われます。そんなこと気にせず、質の高い手術を最優先でやればいいんだよ!とこういう外科医が心臓血管外科に限らず多いのも現実です。
筆者は心臓血管外科の医局に入局してからず~っと、こうしたコストのことが気になってことあるごとに口にしてきましたが、はっきり言って皆、いやな顔しますし、好かれないことはわかっています。しかし、無駄やコストに見合わない診療することが納得いかないし、他の診療科でもコスト度外視した診療をしたり、無駄な医療機器を購入して全く使用しない実績を見ると腹が立ちます。日本人は世界一のフードロスの国だそうですが、そのことをニュースで目にするたびに腹が立つのと同じレベルで診療上の無駄をしていることを見聞きするたびに腹が立ちます。
でも最近、ESGやSDGsなどの考えが浸透してきて、こうした地球環境や資源を無駄にすること自体が認められなくなってくる世の中になり、日本の医療者も無駄をしない、医療資源の有効利用をする、というコンセプトが浸透してくることを期待しています。
こうした内容は病院経営上、非常に大切なことなのですが、あまり細かいことを言うと日本人の心境としては、はっきりいって嫌われます。そんなこと気にせず、質の高い手術を最優先でやればいいんだよ!とこういう外科医が心臓血管外科に限らず多いのも現実です。
筆者は心臓血管外科の医局に入局してからず~っと、こうしたコストのことが気になってことあるごとに口にしてきましたが、はっきり言って皆、いやな顔しますし、好かれないことはわかっています。しかし、無駄やコストに見合わない診療することが納得いかないし、他の診療科でもコスト度外視した診療をしたり、無駄な医療機器を購入して全く使用しない実績を見ると腹が立ちます。日本人は世界一のフードロスの国だそうですが、そのことをニュースで目にするたびに腹が立つのと同じレベルで診療上の無駄をしていることを見聞きするたびに腹が立ちます。
でも最近、ESGやSDGsなどの考えが浸透してきて、こうした地球環境や資源を無駄にすること自体が認められなくなってくる世の中になり、日本の医療者も無駄をしない、医療資源の有効利用をする、というコンセプトが浸透してくることを期待しています。
7月1日 自治医科大学附属さいたま医療センター心臓血管外科医局の入局説明会をオンライン開催しました。昨年に引き続き、多くの参加者がありましたが、医学部学生さんかの質問があったりと盛り上がったと思います。
医局の説明の多くは、魅力的な研究内容、留学などに充てられていましたが、これは若手を引き付けるにはとても効果があると思いました。現在は研究の実績のあるスタッフが揃っているので、診療のスキルを上げるハイボリュームセンターとしての魅力以上に研究での実績も詰めるとなると、この医局よりも魅力のある医局はなかなかないのではないかと思いました。特に、実際に若手の経験についてもプレゼンテーションがあり、横須賀市立うわまち病院で3年間修練したスタッフが現在はさいたま赤十字病院に赴任していますが、専門医を最速で取得し、多くの論文をすでに発表しており、胸腹部置換や大動脈基部再建術など難易度の高い手術もすでに多く執刀し、来年からはスタンフォード大学に留学予定という、輝かしい経歴を誰でも可能性があるということが示されたと思います。今後も新しいことにチャレンジしたり、多くの関連施設で臨床経験を積んだり、留学したり海外での活躍の場を求めたりと非常に多くの可能性がある医局です。
何人かここ数年退局した人もいましたが、残った医局員は現在の山口教授と同じ方向性で若手の教育に力を入れるのにまとまりのあるスタッフで揃っているので、5年後、10年後が楽しみです。そのころには関連施設を増やす時期に部長となった医局創成期のメンバーから次の世代に交代する時期でもありますが、来年度も新しく入局する希望者がすでに何名かいるようですし、ますます発展していくものと期待しています。
医局員の増加に比例して新しい関連施設が必要になってきましたので、魅力的な施設があらたに加わる必要があります。
医局の説明の多くは、魅力的な研究内容、留学などに充てられていましたが、これは若手を引き付けるにはとても効果があると思いました。現在は研究の実績のあるスタッフが揃っているので、診療のスキルを上げるハイボリュームセンターとしての魅力以上に研究での実績も詰めるとなると、この医局よりも魅力のある医局はなかなかないのではないかと思いました。特に、実際に若手の経験についてもプレゼンテーションがあり、横須賀市立うわまち病院で3年間修練したスタッフが現在はさいたま赤十字病院に赴任していますが、専門医を最速で取得し、多くの論文をすでに発表しており、胸腹部置換や大動脈基部再建術など難易度の高い手術もすでに多く執刀し、来年からはスタンフォード大学に留学予定という、輝かしい経歴を誰でも可能性があるということが示されたと思います。今後も新しいことにチャレンジしたり、多くの関連施設で臨床経験を積んだり、留学したり海外での活躍の場を求めたりと非常に多くの可能性がある医局です。
何人かここ数年退局した人もいましたが、残った医局員は現在の山口教授と同じ方向性で若手の教育に力を入れるのにまとまりのあるスタッフで揃っているので、5年後、10年後が楽しみです。そのころには関連施設を増やす時期に部長となった医局創成期のメンバーから次の世代に交代する時期でもありますが、来年度も新しく入局する希望者がすでに何名かいるようですし、ますます発展していくものと期待しています。
医局員の増加に比例して新しい関連施設が必要になってきましたので、魅力的な施設があらたに加わる必要があります。
The cardiovascular surgery department was opened in 2009 and has treated thousands of adult patients mainly around Yokosuka and Miura Peninsula who suffered from cardiovascular diseases.
The cardiovascular surgery team consists of 5 doctors including experienced certified surgeons and clinical instructors. The team receives emergency patients correlated with emergency center and cardiologists, and the specialized ambulance with a doctor on board which can come and pick up for primary medical facilities at any time.
The cardiovascular team has aggressively practiced minimally invasive surgery such as follows:
1. Endovascular aortic stent Stent-Graft surgery for aortic aneurysm
2. right mini-thoracotomy valve surgery
3. left mini-thoracotomy multiple coronary bypass surgery.
One-third of cardiac and thoracic aorta surgeries have been performed by minimally invasive approach. Small incision surgery is also called MICS (Minimally Invasive Cardiac Surgery).
The cardiovascular team has practiced the largest cases of leg varicose veins in Yokosuka and Miura area. Most patients are treated by same-day surgery, and they are applied minimally invasive method with endovascular LASER abrasion or contemporary glue therapy.
The cardiovascular department is responsible for the diseases as follows:
1. Ischemic heart disease (angina pectoris, myocardial infarction, minimally invasive coronary artery bypass)
2. Valvular heart disease (Minimally invasive valve surgery)
3. Aortic disease (aneurysm, dissection, Stent-graft surgery)
4. Peripheral artery disease (Atherosclerosis, arterial occlusion, below the knee bypass, foot-care clinic)
5. Venous disease (endovascular LASER and/or GLUE varicose vein therapy)
6. Arterio-venous shunt for hemodialysis patients (AV shunt surgery, endovascular shunt plasty)
In 2020, we were much influenced by COVID-19 pandemic, and the number of operation cases for cardiovascular surgery was decreased by 10%. But after coronavirus vaccine for medical staff, our practice has become normal and operation cases are increasing. Especially the number of valve cases is increasing as the population of senior people is also increasing.
Minimally invasive cardiac and vascular surgery is getting popular, and our team prioritizes safety and quick recovery, especially for elderly people. More than 30% of cardiac and aortic operation already were performed by minimally invasive approach which is highest rate of apply in Kanagawa prefecture. We started to use the state-of-the art 3D endoscope system to complete mini-thoracotomy surgery to upgrade the quality of surgery.
In 2025, a new hospital will be completed in the Kurihama area. The New Yokosuka Medical Center will be the medical center of Miura peninsula with the highest quality hybrid operation system for endovascular cardiac and aortic surgery such as TAVI (Trans-catheter Aortic Valve Implantation).
The cardiovascular surgery team consists of 5 doctors including experienced certified surgeons and clinical instructors. The team receives emergency patients correlated with emergency center and cardiologists, and the specialized ambulance with a doctor on board which can come and pick up for primary medical facilities at any time.
The cardiovascular team has aggressively practiced minimally invasive surgery such as follows:
1. Endovascular aortic stent Stent-Graft surgery for aortic aneurysm
2. right mini-thoracotomy valve surgery
3. left mini-thoracotomy multiple coronary bypass surgery.
One-third of cardiac and thoracic aorta surgeries have been performed by minimally invasive approach. Small incision surgery is also called MICS (Minimally Invasive Cardiac Surgery).
The cardiovascular team has practiced the largest cases of leg varicose veins in Yokosuka and Miura area. Most patients are treated by same-day surgery, and they are applied minimally invasive method with endovascular LASER abrasion or contemporary glue therapy.
The cardiovascular department is responsible for the diseases as follows:
1. Ischemic heart disease (angina pectoris, myocardial infarction, minimally invasive coronary artery bypass)
2. Valvular heart disease (Minimally invasive valve surgery)
3. Aortic disease (aneurysm, dissection, Stent-graft surgery)
4. Peripheral artery disease (Atherosclerosis, arterial occlusion, below the knee bypass, foot-care clinic)
5. Venous disease (endovascular LASER and/or GLUE varicose vein therapy)
6. Arterio-venous shunt for hemodialysis patients (AV shunt surgery, endovascular shunt plasty)
In 2020, we were much influenced by COVID-19 pandemic, and the number of operation cases for cardiovascular surgery was decreased by 10%. But after coronavirus vaccine for medical staff, our practice has become normal and operation cases are increasing. Especially the number of valve cases is increasing as the population of senior people is also increasing.
Minimally invasive cardiac and vascular surgery is getting popular, and our team prioritizes safety and quick recovery, especially for elderly people. More than 30% of cardiac and aortic operation already were performed by minimally invasive approach which is highest rate of apply in Kanagawa prefecture. We started to use the state-of-the art 3D endoscope system to complete mini-thoracotomy surgery to upgrade the quality of surgery.
In 2025, a new hospital will be completed in the Kurihama area. The New Yokosuka Medical Center will be the medical center of Miura peninsula with the highest quality hybrid operation system for endovascular cardiac and aortic surgery such as TAVI (Trans-catheter Aortic Valve Implantation).
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/28/671e7d8fe8120f9b6c8adf1715db0692.jpg)
第120回日本外科学会総会は完全オンライン開催となり、本日学会の記念誌が送られてきました。外科学会の歴史から始まり、完全オンライン開催のことを大々的にとりあげられていましたが、オンライン開催だからこそ電車の中からでも出席が可能であり、新幹線の中から参加して発表したのは唯一筆者だけだと思います。初の完全オンライン開催を言うなら、初の新幹線の中からの発表を行った事実についても記載してほしかったです。
自衛隊最大の護衛艦であるいずもが空母化改修を終えて週末にかえってきました。今まで長い間、横浜のJMUで主に甲板の耐熱化工事をして、横横を走っているときに見えるその大きさに驚いていましたが、それが今、横須賀に帰りました。滑走路?ともなる甲板に黄色い目立つラインが引かれており、F35Bが着陸する際の指標となるのでしょうか、遠くからもはっきりみます。
横須賀のシンボルの一つといえるでしょう。
横須賀のシンボルの一つといえるでしょう。