名古屋の白ウサギ・1964年生・

自称、宗教家・宗教家は、職業ではなく「生き方」です。
職業・会社員

「おぎん」に想う。

2017-09-04 | 宗教

小説「おぎん」

(芥川龍之介が大正11年(1922年)
中央公論に発表した小説。)

  

孫七は長い間黙っていた。
その顔は蒼ざめたり、また血の色を張らせたり、
汗が顔にたまる。孫七の心眼は、
彼の霊魂を奪い合う天使と悪魔とを見ていた。

しかし、おぎんの涙に溢れた眼は、
不思議な光を宿しながら彼を見守る。

眼の奥に閃いているのは、
無邪気な童女の心ばかりではなく、
あらゆる人間の心である。




芥川龍之介が巨人に思えて来た・・・
コメント
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