追突事故に遭遇

とある日、スーパーに買い物でお出かけ・・・。
買い物を済ませてマイカーに戻ると、老夫婦がそばに佇んでいる。
そして男の老人が、声をかけて来た。

これはお宅の車ですか？・・・はい。
実は、お宅の車に追突してしまいました・・・。
ガ～～～～ン、団塊オヤジは一瞬思考が停止してしまった。

マイカーの後部を見ると、バンパーに数か所の擦過痕。
凹んではいないものの、内心は参ったなぁ～～～の状態。
男性は、任意保険には入っていると言う。

見た目の修理代は、2万円前後か。
そんなことに思いを馳せていると、男性は1万円札を握りしめている。
そして、団塊オヤジに手渡すような仕草。

チョット待って下さいよ、お金を受け取る気は、毛頭ありませんよ。
一方の老夫婦は、意気消沈の状態で重い空気が漂う。
そして団塊オヤジは、1～2分間考えを巡らせて決断した。

分かりました、追突事故はなかったことにしましょう！
老夫婦が、内心飛び上がって喜んだであろうことは、想像に難くない。
スーパーの駐車場で最敬礼して、団塊オヤジを見送る老夫婦。

人生の大先輩であろうこの二人を苦しめる理由はない。
車を壊されたのに、そう割り切って・・・。
ほのぼのとした気分に浸る団塊オヤジ。

俺って、お人好しなのかなぁ～～～。