厚生労働省のコロナばい菌のPCR検査。
これまではその検査拡充には、消極的な姿勢だった。
ところがここに来て一転、新たな検査方法を容認。
同時に新型コロナウイルス「陽性」の基準となる「Ct値」を下げる技も使い出した。
これは今後、陽性者が自然と減っていくことになる仕組みだという。
そしてこの手品の前に導入した手法は、「プール方式」によるPCR検査。
これを国費で賄う行政検査として認める通達を自治体に発出。
プール方式とは原則、5人分の検体を混ぜて一度に検査。
陽性が出た場合にのみ、個別に再検査を行う。
全ての検体を単体で検査するより効率が良く、費用も安く済むそうな。
単独のPCR検査よりも精度は、多少落ちるもののプール方式が有効。
感染爆発を抑えるためには、PCR検査を増やす必要がある。
結果、プール方式なら1日当たりの検査数を増やすことが可能。
ところが、その厚生労働省の通達には、こっそりと「別の指針」を潜り込ませていた。
検査の「陽性基準」を落とすことを通達。
これまでPCR検査ではCt値を「40~45」にしていたが、新たにプール方式では「30~35」に設定。
厚生労働省による数字の手品は、手が込んでいて良く分からんなぁ。
要は、単独PCR検査は、症状のある人や感染疑いのある人を対象に実施。
プール方式は、主に症状のない人や集団感染が懸念される高齢者施設等を対象とする。
つまりプール方式は、あくまでも無自覚な陽性者を見つけ出すため・・・。
スクリーニング検査(ふるい分け)として行う。
プール方式で陽性が出た場合、当然、再度PCR検査を行う。
無自覚な陽性者を見つけるために陽性基準、つまり検査の感度を上げるべきとの指摘もある。
そしてスクリーニング検査で陽性基準を低く設定するのは、本末転倒。
そんな指摘もあるが、聞く耳を持たない厚生労働省である・・・。