北朝鮮が被告？

北朝鮮政府が被告になるビックリの景色。
北朝鮮が、自らの地を「地上の楽園」と称して行った帰国事業。

それは国家による誘拐行為だとして・・・。
脱北者5人が8月20日、北朝鮮政府を相手取り1人あたり1億円(計5億円)。
その損害賠償を求める訴えを東京地裁に提起した。

原告らを含む在日朝鮮人を錯誤に陥らせて北朝鮮に帰国させ・・・。
人が健康に生存するに足る食糧を与えなかったとしている。
また、国家に抵抗しようとする人たちを政治犯収容所に送って弾圧。

北朝鮮からの出国を認めない等、自由な往来も制限し・・・。
原告らの基本的人権を抑圧し続けたとする。
そして北朝鮮は、異議あるなら堂々と反論を日本の法廷に争いに来て欲しいとする。

勝訴判決をもとに、北朝鮮政府が有する財産に対する強制執行。
そんなことを視野に入れているそうな。

今回の訴えは、被告を北朝鮮政府としている。
このため、どう訴状を送達するのか。
更には、日本の裁判所が審理ができるのかが、まず論点だとか。

原告側は、日本政府が北朝鮮を国家として承認していない。
だから日本の裁判権から免除される「外国等」には該当しないとする。
いやはや美しい国の裁判所も大変な訴訟事件を抱えてしまったねぇ。

そもそもこの原告の言い分が、美しい国に馴染むのだろうか。
飛躍し過ぎたロジックには、団塊オヤジも腰を引いてしまった・・・。