フクシマ事故の脅威が表面化

仙台市に所在する米穀卸の「協同組合ケンベイミヤギ」。
２０１０年産の精米で、産地や銘柄を不正に表示して販売していた。
仙台市は、日本農林規格（ＪＡＳ）法違反の疑いで、立入調査を行う予定とか。

偽装容疑の内容は、福島県産のコシヒカリやひとめぼれを宮城県産と表示。
はたまた、通常の宮城県産ササニシキを特別栽培米と表示。
未検査米は、青森県産つがるロマンや宮城県産みやこがねもちと表示。

ケンベイは、事実と異なる表示をしたことを認めているらしいが・・・。
仕入れや出荷などの帳簿や台帳は、適正な形で作成・保管はなし。
だから、取引の実態が不明確・・・ひどいねぇ～。

取引記録の作成等を義務づける米トレーサビリティー法に抵触する疑いも・・・。
放射能に汚染された米が、巧妙な手口で消費者の元に届く現実。

同組合の理事長は、こんな言い訳に終始・・・。
経営改善のための大幅な人員削減や東日本大震災後の混乱。
そんな中で表示ミスが起きた・・・。

管理不十分と言われれば返す言葉がないが、意図的な偽装ではない。
消費者には申し訳ない結果になった、という気持ちはある・・・。
何とも心のこもらない、嘘くさいコメントに響く・・・。

もう一つは、福島第一原発の吉田所長が、11月24日から入院した。
そして、１２月1日付けで所長の任を降りる人事も明らかになった。
同所長の健康は、素人でさえも体内被曝を考えるのに・・・。
東京電力は、被曝との関係は明らかでない・・・とポカーフェイスを決め込む。

そして同所長は当時、メディアにこうに語っていたらしい。
作業員の被曝の問題は、頭の痛い課題である・・・。
作業・生活環境の改善を政府などに要望・・・。

政府の強引な工程スケジュールは、単なる問題の先送りに過ぎない。
そんな嘆きとともに、自身の被ばく線量を問われると・・・。
それなり（の数値）には、行っている・・・とも語る・・・。

３月１１日から９か月経った今、いよいよ怖い実害が表面化してきた感・・・。