飛ぶ鳥を落とす勢いで内閣総理大臣に就任した菅義偉。
就任直後から、おかしな展開が始まる。
学術会議の任命問題、コロナの感染拡大でGoToトラベルの迷走。
著名人とのステーキ会食という痛恨。
倅が、総務省の上級国民を接待する等々。
上昇気流から徐々に下降線を辿る有様は、気の毒な限り。
コロナのばい菌に翻弄されながらも、何とか東京五輪を終えた。
しかし覇者としての菅親分の威厳は急にすぼみ、落日の日々。
あっという間に、親分席を岸田文雄くんに奪われてしまった!
盛者必衰を演じてくれた菅は、可哀想な佇まいに変貌。
その背景には、菅流のトップダウンの政策決定。
それが、国民の不信感を招く結果になったと著者は指摘する。
政策決定のプロセスを国民に説明する姿勢に欠けていた・・・。
皮肉にもコロナのワクチン対策に燃えて、コロナに負けたような景色。
仕事をしたいから総理大臣になったと自負する菅。
それが、わずか1年で退陣に追い込まれてしなった・・・トホホ。
裸一貫で政治の世界に飛び込んで戦い続けてきた男も、遂に力尽きた。
ドロドロした政治の世界に裏切られた悔しい胸中は、察するに余りあるなぁ。
また、自分の暮らしを守るために、勝ち馬に乗り返替えるセンセイたちもセンセイたちだねぇ。
そんな政治屋たちの生き様もあからさまに記述されている。
ところで、そんな文雄親分も、いつまで持つのかなぁ?
こちらの失脚劇も見ものではありマスね・・・。
ガースー親分のように、1年は持たないんじゃないかなぁ?
是非ぜひ、「孤独の宰相」を読んで下さいな!