久しぶりに読み応えのある書に出くわした。
「孤独の宰相 菅義偉とは何者だったのか」なる書籍。
気合を入れて、一気に読み終えた。
感想を一言で言えば、政治の世界は「魑魅魍魎」!
美しい国の親分席を争う「国取り合戦」は、まさに激闘そのもの。
そのポスト争奪合戦、腹の探り合いは圧巻!
晋三は、「お友逹内閣」と揶揄される政治ごっこの真骨頂を発揮。
舞台や楽屋裏では、官房長官の菅が汗する奮闘ぶり。
その情景が再現される景色は、迫力十分である。
お世話になった政治屋たちを、何としても入閣させたい熱い思いの晋三。
スキャンダルまみれの政治屋でも閣僚になれる資質の軽さ。
法務大臣が、公職選挙法違反で逮捕されたのは記憶に新しい。
そんな大臣が夫婦揃って逮捕じゃ、洒落にもならんよねぇ。
そうかと思えば、安倍総理・菅官房長官に次ぐNo3の総理補佐官。
晋三の懐刀と言われたこの官僚のスキャンダル。
コネクティングルームでの宿泊疑惑も、色鮮やかに描かれている。
極めつけは、禅譲を狙っていた岸田文雄を批判する菅。
その本人が、禅譲に嬉々とする姿には言葉を失っちゃう。
これだもの、市井の生活者の暮らしが良くなる訳がないよなぁ。
汗馬の労として栄えある親分席をゲット。
第99代内閣総理大臣に就いた菅。
支持率の上昇にはしゃいでいたが、やがて馬脚を現す展開となる・・・(続く)。