グッドぐんま 2

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かんな川水辺の楽校 せせらぎ水路無残

2011年09月20日 20時17分27秒 | 自然観察
今月初めの台風12号の影響で神流川も大増水しましたが、その後、水が落ち着いたので、昨日の午前中に状況の確認に行ってきました。

増水時に完全に水没していた「せせらぎ水路」は上流部が破壊され、水路内に水が流れなくなっていました。


この水路は子供たちが安全に水生生物の観察ができる場所なので、できるだけ早く復旧させて欲しいですね。


水の無くなった水路では、たくさんのカワラバッタの姿が見られました。






カワラバッタが好むのは、草がまばらにしか生えていない砂礫の河原。植生の遷移が進み、河原が植物で被われてしまうと、カワラバッタは姿を消してしまいます。カワラバッタの数が減ったのは、ダム建設の影響で河川の氾濫が少なくなったり、上流からの砂礫の供給が少なくなるなどして、カワラバッタの棲息に適した砂礫の河原が激減したせいです。
せせらぎ水路に水が無くなったことにより、カワラバッタが大好きな場所が創出され、そこにカワラバッタが集まってきたようです。洪水で流路が変わるなどして、定期的に砂礫の裸地が更新されることにより、カワラバッタの生息環境が維持されるのだなぁと実感しました。



ヒナバッタ


ツチイナゴの幼虫


オナガサナエ


オスの尾部付属器の形状が特徴的で、これが「尾長早苗」の名前の由来。日本固有種のサナエトンボです。


シオカラトンボ


ミヤマアカネ




マユタテアカネ




ヒガンバナが花盛り


ヒガンバナに赤とんぼが止まってくれると、イイ画になるのだけど・・・。まぁ、そう上手くはいかないよねぇ。