グッドぐんま 2

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カマキリ

2011年09月28日 22時16分42秒 | 自然観察
先日、「間違えやすい身近な虫の見分け方」という題名で、ヒョウモンチョウの仲間とアキアカネ・ナツアカネの見分け方について書きましたが、この時期によく見かけるカマキリも見分けるのが難しい昆虫です。

私の手元にある「カマキリのすべて」(トンボ出版)という本には11種の日本産カマキリが掲載されていますが、ふつうに見られるカマキリは、オオカマキリ、チョウセンカマキリ、コカマキリ、ハラビロカマキリの4種です。

このうち、コカマキリとハラビロカマキリは特徴がはっきりしているので見分けやすいのですが、オオカマキリとチョウセンカマキリは外見がそっくりです。

オオカマキリ






チョウセンカマキリ




体の大きさは、オオカマキリよりも一回り小型ですが、ここに載せた写真では区別できないですよね。


さて、肝心の両者を見分けるポイントですが、前脚の付け根の間(胸元の部分。難しい言い方をすると「前脚基節基部」)の色で判断できます。チョウセンカマキリはオレンジ色で、オオカマキリは薄い黄色です。
オオカマキリ


チョウセンカマキリ


また、後翅の基部付近がオオカマキリは紫色がかった濃い褐色なのも判別のポイントになります。


コカマキリ

前脚の黒い模様が特徴

ハラビロカマキリ

ちょっと太めの体型と、前脚に並ぶ黄色をしたイボ状突起が特徴です。


この他、全国的に見られるカマキリにはウスバカマキリという種類がいるのですが、分布は広いものの、生息数は少ないらしく、私はまだ見たことがありません。是非ともお会いしたいカマキリです。