(公園で見つけた病葉。つい4~5日前。)
新聞に「人生は一度きり」なる本の広告があった。
もしあと一年で人生終わるとしたら?
3500人を看取った医師が執筆。
小澤竹俊氏による穏やかに豊かに生きるためのメセージである。
< 自分の人生にどんな意味があったか。それを考えるだけで 人は幸せ になれる >
新聞の切り抜きを、ある場所に置いて、考えている。
もし後一年の命だとしたら。。。。
コロナ禍の今、人生の目標地点の変更を余儀なくされた人が世界中にあふれている。
💄 口紅のような病葉拾ひけり 溝渕徳子
歳時記を開いていてこの句を見つけた。
彼女、徳子さんは私が、もう40年も前に近所の句会に初めて出席した時の句会仲間であった。
彼女の息子さんは、癌センターの医者だった。
それでいながら、母さんを助けることのできなかった癌。
夫の転勤、もろもろの諸事情で、俳句から遠ざかっていた時、彼女の訃報を聞いた。
今、新聞広告の本を見ながら、世の不条理、生き様を考える一日だ。
後悔のない一生なぞはない。
< ふがいない自分も、どんな過ちも これでよい と許せばいい。>
そんな項の言葉。
本屋へ行かなくっちゃ。買って読まなくっちゃ。
🏇 病葉や藩公馬駆けしたる径
🍂 病葉の落ちて異彩をはなちをり
🍃 石垣より巨きホルトの木下闇
🍂 病葉のようなる色ぞ検査の血
🍃 病葉の蜘蛛の囲なれる落ちどころ