老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

楊貴妃桜

2016-05-02 14:31:07 | 俳句

   🐢  お見舞いの遊山箱から桜餅



ドライブの途中にあるホテルの駐車場に車を止める。
瀬戸内海の見える露天風呂があり、たまに風呂だけの利用をする。
一週間前は満開だった、牡丹桜がほとんど散っている。
思わず、散り敷いた桜の花を見て感激をした。

  🌌  風に落つ楊貴妃桜房のまま   杉田久女

かの久女の句はこれだったか。
何とまあ見事なる写生。
句を作る時この句、この情景を例に念頭におかなくっちゃ!

  🌌  むれ落ちて楊貴妃桜尚あせず    杉田久女



房のまま散った桜を目にしたのは、始めてである。
海からの風に吹かれて散り敷く花びらの中にところどころ、房のまま塊まっている場所がいくつか。 尚色あせず と詠まれているように、花の色はいくつかまだ枝に残っている花びらと同じ色をしている。色褪はしていない。生花のようだ。時折、強い風が吹くと、つつつーと地面の上を流れてゆく。葉桜になりかけた木の枝ごしの日の斑がゆらゆらと揺れる。ダンスをしているようだ。

    

今日は魚屋へ行くのに、国道から逸れて、いつもの時間の四倍位かけて海沿をドライブしながらぶらぶらと。
夏霞で遠くの海や島はぼやーとしていた。それでも、五月の爽やかな風。ちょ~気持ちよかった。

   ⛵   聖五月くるくる回る風見鶏

   ⛵   卯波たつ島にあまたの万葉碑

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