公園には、陶芸教室、ハーブでリースを作るイベントとなどが開催されている。琴の音が流れる一角では、お茶席などもあって、人々が集っているみたいだった。
とりあえず、私達は自然生態園に、珍しい植物や、昆虫を見に行くことに。
花野行く二人に大き日矢さしぬ
木の実降る小さき獣の足の跡
昼鳩のくぐもる声や秋の風
秋色の径を若き二人行く
一隅に茶席のありて竹の春
貴船菊釉かけしやう白き
お茶の花おたいこ帯をぽんと打つ
お茶席から、出てきた老婦人がおもむろに、着くずれをなおし、おたいこの帯をぽんと叩いた。
秋の風ひまわりよそよそしく咲いて
曼珠沙華貸し自転車の家族行く
彼岸花手折りうち捨てありにけり
秋あぢさゐ昨夜の夢をうろ覚え
蜘蛛の糸秋あぢさゐに絡みある
紫陽花に夏の名残りの朱き色
紫のハーブのリース小鳥来る
秋興の何にもやんちゃな次男坊
自然生態園までの小道でのぶらぶら吟行。
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