老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

恐るべき子供俳句

2015-08-04 11:50:27 | 俳句

      ☆   王金の襖に孔雀夏深し   長谷川櫂


  「一億人の俳句入門から」
 俳句は大きな鐘に似ています。小さなものと思って撞けば小さな句しかできませんが、大きなものと思って撞けば大きな句が生まれます。俳句を作る人の志がいちばん大事です。



      ☆   カレンダーいちまいぜんぶなつやすみ    武田泰輝(小5)

      ☆   せんぷうきああああああああああああ   山本咲良(小3)

      ☆   夏休みジンベイザメが大きいな   細井柚季(小3)   



      ☆   流れゆくわれの夏ぼう兄が追う   野中銀河(小3)

      ☆   梅干しを食べて元気に過ごす夏   菊地優奈(小4)  

      ☆   ふじさんにシロップかけるとかきごおり   加藤大登(小2)




       ☆   ひまわりは先生よりも大きいぞ   野上舞奈(小3)

       ☆   ヒマワリのタネが重そういっぱいだ    川西アリサ(小5) 

 大人も読みたい「子供歳時記」から。
俳句は5才の子供が読んで解るようなのを作れと、初心の頃教えられた。全く今も、この言葉は俳句の王道を歩き続けている。
暑い。この、子供歳時記を開くと暑さに痺れている頭に(暑さで痺れている?)涼風が吹き込む。みずみずしい感受性のすばらしいこと。日常生活の仲で、見過ごすしていること、見落としているものを、思い出させてくれる。天啓が降ってくるように。

朝からお隣の小学生が ピアノ を練習している。この子、素人の私が聞いていても上手い、上達が早い。コンクールでは 相当の成績をとっているらしい。もう うるさいから練習を止めてなんてことは一度も無い。本当によその子だが楽しみだ。同じ夏休みの練習でも サックス を吹く子がいる。同じ ところで、いつも間違う。これにはまいる。
(日の盛り)(炎昼)(溽暑)季語が浮かんできても、一句にはならない。 冷房をかけて、窓を閉めて、耐えるよりほかない。




  姫 が やっと元気になった。心配した。ビッコを曳いていたのだが、まともに歩けるようになった。食欲も少し出てきた。



 

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