大阪水曜ほっと集談会一世です。
今日は、七夕ですね。
私の住んでいる地域は朝から大雨です。
さて森田療法の一つの特徴として精神医学界以外からの発信が多いと最近感じます。
先日もユーチューブで関西の有名なお寺の副住職さんが森田療法の事を紹介されていました。
ところで私は最近帚木 蓬生先生の「生きる力森田正馬の15の提言」を読み返していました。
ご存じのとおり帚木先生は、精神科医でありながら数々の文学賞に輝く著名な小説家でもあります。
更に森田先生の学位論文神経質ノ本体及ビ療法をフランス語に翻訳し海外に森田療法を紹介された方でもあります。
フランス人の著名な精神科医が、自分も神経質傾向があると述べられた逸話が紹介されています。
森田療法のフィールドは、私たちが発見会の内側から眺めている以上に広いことを改めて感じました。
帚木先生は、結びとして森田療法は人類すべてに共通する心理を解き明かした考え方であると述べられています。
私はとても共感させていただきました。
100年の時を経て尚、より鮮明に人々の心に灯を照らす森田療法を神経質症状のための理論としてだけ捉えるのは浅はかな気がしました。
その裾野は医学はもとより、科学、教育、文学、ビジネスなどあらゆる分野で応用、発展が可能でしょう。
2021・7・7 一世