大阪水曜ほっと集談会一世です。
昨日も 関西 オンライン 初心者懇談会に問い合わせがありました。
心の問題で苦しむ若い人たちが多いことを改めて実感しています。
さて、20代の頃、「薄紙をはがすように良くなりますよ」と言われました。
それは事実だと実感しています。
長年の自分の性格や感情の癖を改善することは容易ではありません。
逆にすぐに治りますとか、効果覿面とか言われますとかえって胡散臭いですね。
ところで今日は少し真面目なお話です。
正直 私の場合 若くてまだ素直だったので 森田に出会ったことですぐに改善が見られました。
しかしながら 根本的に森田を理解をしてませんでしたので、人生において新たな課題が生まれた時にすぐに対応できず、何年も苦しみました。
特に苦しんだのは職場という閉鎖された世界の中での人間関係の不条理でした。
ところで、周りの環境だけが問題ではありません。
問題なのは治したいと言いつつ 症状を手放せない 一部の人たちがいるという事実です。
これはアドラー心理学でも指摘されてますが、症状という隠れ蓑がなくなることで自分と向き合うことに恐怖を感じている人がいるのです。
症状がなくなると困る、症状を持っていることに目的を見出している限り改善は出来ません。
そこで 森田では、素直に少しずつ目の前のやらなければならない課題に手を出し小さな実践を積み重ねていくことを説くのです。
特に身近な日常生活を森田博士は、大切にされていました。
正直自分で乗り越えたり改善することは本当に難しいと思います
私は自助グループでの活動の通じて、職場や親子関係が劇的に改善されました。
冬がどんなに厳しくても夜はどんなに長くても必ず春や夜明けがやってくるのです。
森田と共に歩んだ仕方なしの日々が大きな変化をもたらしてくれました。
世の中には森田療法に出会ずに神経質症で苦しんでる方がたくさんおられます。
少しでもそういう方のために微力ながらお役に立ちたいと思います。
2023.6.7 一世