大阪水曜ほっと集談会一世です。
神経質であることを異常に気にして、それが生きる上での障害のように言われる人がいる。
また自助グループ内において神経質を克服し自己肯定感を高めるとか、幼弱性を打破するとか言われることも多々ある。
はたして神経質の本質はそのように簡単に操作できるような薄っぺらいものなのか?
私は神経質は人類が生きる上で必要不可欠な人間たるゆえんであると思っている。
私は何度も投稿しているが、自己肯定感は足したり引いたりできない。
気がついていないだけで、もともと私たちに備わっているものではないか?
人間はいつまでも幼弱性を自分の核に持っていてそれをむしろ育むことが大切ではないかと思っている。
幼弱性とは個性の原型である。
森田博士の神経質に対する認識は明確で下記のとおりである。
神経質のとらわれは病気・異常ではない。
主観的なもの。
もともと健康人である。
平たく言えば病気でないのだから治す必要も変える必要もないというシンプルなものである。
森田博士が神経質を病気ではない、もともと健康人であり特別な人たちに与えられた個性という概念を与えていただいたことは、得難い恩恵であり画期的な発見であった。
今日の森田博士の言葉
これは主としてある特殊の気質の人に起こるもので 私はこれを神経質と名付けて神経衰弱という病名を否定したのであります。
2023.6.17 一世