
大阪水曜ほっと集談会一世です。
今日のタイトルは、元MLBのイチロー選手の引退会見の言葉からいただきました。
骨折生活9日目、予後が悪く、自業自得とはいえ、手術の可能性を、強く言われました。
仕事に、早く復帰したい私としては、どうしても手術を避けたいという思いが小さなイライラとなっていました。
当然そのことは家族にも伝わり、特に、配偶者との微妙な関係を生み、それが新たなストレスとなる悪循環です。

そんなモヤモヤの中で偶然、イチロー選手の引退会見の動画を見ました。
単なる引退会見とみることも出来るのですが、一面学びの宝庫なのです。
私の勝手な憶測ですがイチロー選手は、とらわれていない神経質者ではないかと思います。
どこか私たちと同じ神経質性格の特徴を有しておられると、思いました 。
いや、日本人そのものの大半が、とらわれていないだけで、神経質な資質を持っている、と思うのです。
印象に残った言葉を羅列 いたします。
人より、がんばったとは思えないが、自分なりには、がんばってきたと思う。
自分のためにプレーすることから、人が喜んでくれることが、自分の喜びにかわっていった。
自分が熱中できるもの、好きだと思うものを早く見つけて欲しい、そのことによって壁が立ち塞がっても乗り越えていける。
一気に高みを目指さない。
他人と比べるのではなく、比べるとしたら常に昨日までの自分と比べる。
プロになって現役生活において最初の二年間以外、野球を楽しいと思ったことは一度もない。
自分の中での限界を少しだけ、超えることを繰り返す。
野球の世界では三割打てることはとてつもないことです。
これは、反面七割のミスに向き合う過酷な世界です。
更に言葉の壁もあります。
かつて、淡々とバッターボックスに立ちつづけ、同じルーティンを繰り返すイチロー選手の言葉や立ち振る舞いの中に、立場の違いがあるにせよ神経質の生き方を学んできた私です。
引退会見の中で語られた通りに、中学生や高校生、女子野球など アマチュアの指導に情熱を注いでおられる現在の生き方にも深く共鳴するところがあります。
私も何か若い人たちが元気になることをやりたい。
★今日の森田 博士の言葉
先日も材木屋で、※木挽きを見たが、※鋸の目立てを一日に三回ばかりもやり、一回に四十分くらいもかかるということである。
素人が考えて、むだな時間が、実は最も大切な時間であるのである。
強迫観念の苦悩の年月も、実は心身の試練・目立て・研ぎ方の最も大切な事柄であるのである。

2024/04/09 一世