「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

12月17日(火)20時~・12月18日14時~(ZOOM)にてリモート集談会&忘年会を開催します

生老病死とネガティブケイパビリティ

2022年05月25日 06時52分54秒 | コラム 
 
大阪水曜ほっと集談会一世です。
 
急激な温度上昇で5月というのにまるで初夏のような気候である。
 
体調を崩しやすいので、ご自愛ください。
 
さて、時折集談会で語られる病の苦しみや肉親の死、日々の生きづらさとの闘い、老いの苦しみを聴かせていただくときにただ、ただその場に立ち尽くすしかないことが多い。
 
生老病死の問題は容易に解決できない。
 
そんなときにどのように対応すればよいのか?
 
感情の法則をすぐに持ち出すあなたは森田的感性が乏しい。
 
そうではないだろう!
 
苦しかったね。
 
私にもそのような体験があります。
 
まずその深い共感があってこそ森田の説く感情の法則が生きるのではないのか?
 
「ネガティブ・ケイパビリティ 」答えの出ない事態に耐える力について再び学ばせていただいている私です。
 
 
私が子供の頃は、当然ながらビデオもコンビニもパソコンもスマホもない時代で、ネガティブケイパビリティは、日常にあふれていた。
 
日本人は、早急に答えを出す生活に慣れすぎた気がしている。
 
私は、効率や費用対効果の行き着くところは鬱であると真剣に思っている。
 
臨床40年の精神科医箒木蓬生氏が、わかりやすく説かれるネガティブ・ケイパビリティは混迷の時代に生きる私たちに大きなヒントを与えてくれる。
 
教育、医療、介護にも応用出来る、共感の成熟に寄り添う「負の力」に着目されたことはすばらしい。。
 
魅力的かつ今の時代にこそ必要な言葉である。
 
最後に森田博士は、静かにこう語りかけておられる。
 
われわれは、何かにつけて常にはからっている。
これが我々の心の事実であり、精神の自然現象である。


2022,5.25 一世

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群衆の中の孤独と雑多な経験

2022年05月24日 04時57分15秒 | コラム 
 
大阪水曜ほっと集談会一世です。
 
10代の頃の私の最大の願いは、友人がたくさんほしいというシンプルなものでした。
 
それは同時に集団の中の孤独の裏返しでもありました。
 
今は友人はたくさん要らない、むしろ少数でもよいので深く人生を語りたいと思います。
 
皮肉なことにそう思いますと、友人や知人が増えるのです。
 
来るものは拒まず去る者は追わずが、今の私の立ち位置です。
 
もう一つは雑多な体験を積んできたので、その場の雰囲気に合わせてカメレオンのように自分を変えることができるようになったことも要因です。
 
良し悪しは別にして、今では回転ずしに行っても知人が出来るような有様です。
 
30年以上の接客スキルと森田療法の学びのお陰で、人との距離の微妙なバランス感覚が養われたと思います。
 
友人が出来ない、人の輪に入れない人は集談会を活用してほしい。
 
特に若い方はここで人間関係の基本を学び社会と関わってほしい。
 
集談会はどんな自分であっても受け入れてもらえる場所です。
 
失敗しても良い。
 
私は集談会での司会や一泊学習会でのレクリエーション担当を学生時代からやっていました。
 
そのことが社会に出た時に随分役に立ちました。
 
もちろん集談会と同じ通りとはいかなかったことも事実ですが。
 
とりあえず逃げることなく、何でもやってみました。
 
雑多な体験だけは、本当に数多く積み上げてきました。
 
そのため現場感覚が研ぎ澄まされ適応能力が高まりました。
 
定年後は、発見会の内外を問わず心の悩みに苦しむ若い人をサポートすることで、その能力を使いたいと思っている私です。
 


2022.5.24 一世
 
 
 

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集談会バカ!

2022年05月23日 08時26分06秒 | コラム 
 
大阪水曜ほっと集談会一世です。
 
自称集談会バカの私です。
 
今から30年以上前に大阪で夜間集談会として発足した大阪水曜ほっと集談会です。
 
一時期は、午前中幹事会、午後から昼間の集談会、夜から夜間の集談会、その後懇親会とまる一日集談会をやっていた私です。
 
今であれば完全に過労で倒れますね。
 
10代で入会し今年還暦の私です。
 
その間、ブランクもかなりありましたが、お釣りがくるくらい会費を払っています。
 
そろそろ発見会から表彰状がいただけるのでないかと期待しています。
 
おそらく全く役に立っていないので無理でしょう。(笑)
 
さて集談会の役割とは何でしょうか?
 
先日ユング心理学で有名な河合隼雄氏と私と同年代の作家の小川洋子の対談を読みました。
 
タイトルは、「生きるとは自分の物語をつくること」です。
 
一部抜粋させていただきます。
 
自分で治したという感じはないんですね。(河合氏)
 
治る場に必要な空気や水を先生が患者さんに供給されたのではないでしょうか。(小川氏)
 
この何気ないやり取りの中に大きなヒントを見つけました。
 
集談会は、一方的に教えたり教えられたりする場所ではない。
 
立ち直った先輩会員は、後から入会した会員に対して話やすい雰囲気を整える。
 
対面のみにこだわらず、年代に合わせてリモート、ラインなどのツールも使い分ける。
 
SNSに不慣れな年代には手紙なども有効かと思います。
 
いつもわたしは集談会で感じることがあります。
 
自分の悩みを語ることで、自分の問題が整理されて自分で立ち直っていかれるのです。
 
神経質の自己内省はそのような作用をもたらすのです。
 
私たちはそれを見守り、声なき声に耳を傾ける。
 
そのためにはより安全で安心な集談会運営が益々求められるのです。
 


2022.5.23 一世
 
 
 
 
 
 

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悪い頭と森田式メソッド

2022年05月21日 19時23分11秒 | 集談会日記

大阪水曜ほっと集談会一世です。

最近森田の学習意欲に目覚めた私です。(今頃か?)心の声

先月大学のキャンパスで遊んでその思いをさらに強くしています。

朝五時から自覚と悟りへの道を読んでいる人間はあんまりおらんやろ?

と自己満足にほくそ笑んでいます。

毎年五月になりますと悪夢のような五月病と高校時代を思い出します。

無理な学習計画を立て勉強をしようと思えば思う程勉強ができない、読書恐怖という強迫観念に苦しんだ私です。

高校時代数学の先生に職員室に呼び出され、隣の現代国語の先生が追い打ちを掛けて、英語の先生がとどめを刺すといった案配です。

永く自分は頭が悪いと思い込んでいました。

確かに良くはないですが。

どっちやねん?(笑)

当時の先生に言いたい!

俺の青春を返してくれ!

念の為皆様、冗談ですよ!

ところで3年前のデータですが精神疾患による学校の教員の休職者数が5千人を超えたと書かれていました。

先生も苦しんでいるのですね。

環境に適応するのに時間のかかるのが神経質のひとつの特徴です。

面の皮が厚くなった現在はそうでもありません。

ところで当時は、夏休みまでが地獄でしたね。

今はフリースクールなど選択肢も多いですが、45年前は受験校で落ちこぼれると本当にきつかったです。

人格を全否定されたようで、逃げ場がない。

今はこう思います。

本当に頭が悪い人間は、森田療法を理解できないやろ!

記憶力や集中力だけが人間の能力か?

もっともっと森田式メソッドを初等教育の段階で現場に採り入れて欲しいと願う一世です。

そもそも、頭のよし悪しは誰が決めるんじゃ?

思想の矛盾を助長するような教育に対する森田博士のコメントは下記のとうりです。

当世教育の幣は、人をして、実際を離れ、いたずらに抽象的たらしめ、思想の矛盾に陥らししむるにあり。



2022.5.22 一世


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命との対話

2022年05月21日 04時53分44秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。
 
新緑の美しい季節になり、草木が生い茂り自然界の命の躍動を感じます。
 
ところで今月の集談会及び夜間懇親会も何とか開催出来ほっとしていたところ、真夜中に過労とストレスか、突然息苦しくパニックになりました。
 
仕事・家事・集談会と少しがんばりすぎました。
 
時々起こるこの命との対話が私にとっての心身の安全弁です。
 
何とありがたいことでしょう!
 
あたりまえのように日々動いてくれている心臓や肺に感謝です。
 
この命との対話が無ければ慢心し、承認欲求に基づき暴走を繰り返していたことでしょう。
 
実は神経質性格が、疲れて壊れそうな自分を守っていてくれていた、症状はその警告であり、更に言えば自分の特質・才能ではないかという新たな発見を楽しんでいる私です。
 
森田先生は神経質に関してこのように述べられています。
 
神経質はそのまま神経質であって、これをいたずらに否定するようなことをしさえしなければ、そこにはただ希望に充ちた努力ということが現れるだけである。
 
私は、この希望に充ちた努力という言葉が大好きです。


2022.5.21 一世
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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