虫垂は大腸の始まりである盲腸から外に飛び出したように存在する、細い臓器である。ここに急性の炎症を起こしたものが急性虫垂炎で、俗に盲腸といわれるものである。昔は盲腸の炎症と思われていたために盲腸と呼ばれるようになったらしい。
炎症が進んで来るとそのうち虫垂の壁が壊死を起こし破れてしまう。急性虫垂炎で手術が必要になるのは、この危険を避けるためである。破れると腹腔内に広がり腹膜炎から敗血症、さらには他臓器不全から死に至ることがある。
よく「散らす」という表現を使うことがあるが、これは抗生物質の使用によって炎症を押さえ込む(昔は、冷やすことによって炎症を抑えることも含んでいた?)ことである。
抗生物質によって炎症が軽快することも少なからずあるが、中には症状が軽快したあとも微熱が出たり、お腹が何となく痛かったりが続くことがある。そのような人の中にはm虫垂が破れているのだが、周りの大網や腸に囲まれて膿が限局化しているという場合がある。CT検査などで腹腔内腫瘤として紹介されてくる方の中には、そのような虫垂が破れたなれの果てということもある。結局粘らずにさっさと手術をしておいた方が、小さな傷で治りも早いという結果だ。でも結果をあらかじめ予想するのは難しい。
炎症が進んで来るとそのうち虫垂の壁が壊死を起こし破れてしまう。急性虫垂炎で手術が必要になるのは、この危険を避けるためである。破れると腹腔内に広がり腹膜炎から敗血症、さらには他臓器不全から死に至ることがある。
よく「散らす」という表現を使うことがあるが、これは抗生物質の使用によって炎症を押さえ込む(昔は、冷やすことによって炎症を抑えることも含んでいた?)ことである。
抗生物質によって炎症が軽快することも少なからずあるが、中には症状が軽快したあとも微熱が出たり、お腹が何となく痛かったりが続くことがある。そのような人の中にはm虫垂が破れているのだが、周りの大網や腸に囲まれて膿が限局化しているという場合がある。CT検査などで腹腔内腫瘤として紹介されてくる方の中には、そのような虫垂が破れたなれの果てということもある。結局粘らずにさっさと手術をしておいた方が、小さな傷で治りも早いという結果だ。でも結果をあらかじめ予想するのは難しい。