Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

動心

2007-05-02 | 想い・雑感
記憶に残るもの 残らないもの いろいろあるだろうが
さまざまな経験が積もりつもって 自信が身に付いてくる

手術でも慌てることはなくなってくる

そこで不動心なることばを持ち出す人もいる
おそらく慌てないだけの胆力 自信 を表したいのだと思われる

しかし考えてみると
何かが起こって慌てていない自分というのは
決して動かない心を持っているわけではなく
なすべき事を連続して考え 思い描き 実行に移しているわけであり
心は 精神は 素早く動いているのである

慌てている状態というのは
なすべき事がわからず 考えつかず
           立ち止まり 
           オロオロしてしまっているわけで
この状態こそが 動かざるこころ つまり不動心なのじゃないかな
と思ったりする

ちょっとひねくれているかな

下血

2007-05-02 | 医療・病気・いのち
排便時に出血をすれば
多くの方が痔だとおもうであろう

あるひとは様子をみる

ある人は薬局で買った痔の薬を使ってみる

中にはお医者さんにかかって
確かに痔と診断されその治療を受ける

それで問題ないこともあるのだが
直腸癌や大腸癌が隠れていることも少なくない
いや癌とすれば隠れているわけではなく
人間が勝手にないことにしているともいえる

数ヶ月前から出血があり様子を見ていたが
お腹が張るようになり
近所の医院を受診したのちに
紹介されてきた直腸癌の患者さん

肛門指診といって手袋をつけた指で肛門から直腸にかけて診察すると
肛門からすぐの所に硬いしこりがあり
直腸が狭くなってしまっている

直腸癌による狭窄でイレウスになりかけているのだ
人工肛門は避けられない

下血というのは
かならず出血源がある
その出血源も一カ所とは限らない

下血があれば機会をみつけて
大腸の内視鏡検査を受けることをお勧めする

かなしみ

2007-05-02 | 想い・雑感
実家近くの山裾が見える渡り廊下が
私のつとめる病院にある
両親に守られ 山に守られ 高校を卒業するまで過ごした場所である

診察を終えて その山すそを見やると
今でもふっと親のことを思い出すとともに悲しみが湧き上がる

喜びという感情は 時とともに薄れ発散 霧消していくが

悲しみという感情は 心の奥に向かって沈潜し
何かの拍子に ふと浮かび上がってくるものらしい