Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

微笑みとともに

2012-10-18 | 想い・雑感
もう笑顔しか見せないと
心に決めたのだろうか

根治不能とわかった時に
見せた涙
その後
抗癌剤治療はやめて
自宅で過ごすことを選んだ

寮に入っている子供は
毎週週末には自宅に戻ってきているらしい

体調が悪いとのことで
一旦入院していただいた
そしてまた自宅に戻ることに
その短期の入院中
いつ病室を訪れても素敵な笑顔で迎えてくれる

病室を訪れたときその気配を察知して
患者さんが急にその顔つきを変えてもわかるものだが
その方にそんな気配を見出すことができない

最後まで微笑みとともに過ごす
と固く心に決めたとしか思えない

圧倒される

小さいアキ

2012-10-18 | 想い・雑感
自転車で家を出た
走り出すと手に当たるかぜが少し冷たい
もう少ししたら手袋が必要になるなぁ
と思いながら空を見上げると
昨日の雨雲はほぼ姿を消し
高さを感じる雲がいる



風呂に入るとき
背中がタブにあたると
最初冷たさを感じる

そんな小さな秋を感じながら
季節は深まっていく

サトウハチローの名曲の一つ
ちいさい秋みつけた
テレビでこの曲が流れるときは
全山紅葉というイメージが出てくることが多いが
近所のセールのチラシにあった
「小さい秋」という文句から
この曲を発想したと聞く

耳を澄ませば
体の力を抜き外に感覚を開けば
いろいろな
そして人それぞれの小さい秋を見つけることができる

全体像

2012-10-18 | 想い・雑感
お腹の中を
数え切れないほど見てきた
私にとってお腹の中の景色は
日常 とまでは言えなくても 非日常でもない
まあ当たり前の風景

腹腔鏡下手術では
モニターで映し出される範囲が
かなり限定されてしまう
視野の外を見ようと思えば
そちらへカメラを向けなければならない

でも
手術の時は視野外の状況も
無意識にイメージしながら操作をしているように思う

ところが最近は通常の開腹手術の頻度が下がってきたのもあり
若手の外科医の中には
お腹の中の全体像がイメージできていない者もいるような気がする

ファインダー越しに写真を撮る時も
全体の景色を認識した上で
対象物を切り取っているはず

鏡視下手術においてもお腹の中全体のイメージが必要だろう
そのイメージを作るには
開腹した状態でのお腹の中を
多く見る必要が有るのかもしれない

指導のむつかしいところだ