Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

まねぶ

2012-08-19 | 想い・雑感
学ぶという言葉が
まねぶ(真似する)から来ている
というのはよく言われること

手術のやり方も
見て 真似る ことから始まるわけだが
他の技術と同様
上っ面だけ真似ても
それは似て非なるものとなる

技術の背景にある
理論 思想 哲学
まで学ばなければ
意味がない

特に癌に対する手術の際のリンパ節郭性

一般の人にはわかりにくいことだが
癌の根治に大きな影響を与える
リンパ節郭性のいい加減な外科医を
少なからず見てきた

私自身まだまだ発展途上だが
少なくとも現在のベストを
その都度伝えていきたいと思っている
期待できる人に

独生独死

2012-08-19 | 想い・雑感
所詮人は
一人生まれてきて
一人死んでいく

ここを
押さえておけば
慌てないような気もする

孤独に生きることは辛いかもしれないけど

孤独を生きる
と腹を据えれば
かえって肩の力が抜け
生きるのが楽になるかもしれない

記載

2012-08-17 | 想い・雑感
昔何かの時に
古い時代の大学カルテ庫に入ったことがある
何気なく一冊のカルテを取り上げ中を開くと
実に端正な活字体のドイツ語で
手術記録が書いてあった


当時
私が英語混じりの日本語で書いてあった
カルテのことを考えると
実に恥ずかしい気分になった

現在さらに記録が短時間にできるようになっているのだが
果たして先人の記録に負けていないか
甚だ疑問である

呼吸苦

2012-08-17 | 医療・病気・いのち

癌その他の病気で
死期が近づいてきた頃
呼吸困難感を訴える方がおられます

検査をしても
血液中の酸素は充分あり
二酸化炭素も充分体外に排出している
というように検査でわかる呼吸機能は正常

だけど充分呼吸ができていないような感じがあり
それが苦しみとなっている状況です

こういう場合
少量のモルヒネで
その苦痛を取り除ける場合がよくあります

癌による痛みに使うモルヒネの量より
ずっと少ない量で呼吸困難感がよくなるのです

病気自体は治せなくても
少しでも苦痛を緩和しようと
現場の医師はいろいろ考えます

複眼

2012-08-16 | 想い・雑感


トンボが病院の廊下に迷い込んでいた
おそらく渡り廊下から迷い込んできたのだろう
廊下を行ったりきたり

トンボの目は複眼になっていることを習ったのは
小学生の頃だろうか
彼らが2万個ほど集まった眼から得た情報を通して
世界をどのように見て 
どのように認識しているのかわからないが
少なくとも窓というものは認識できずにいるだろう

物事を多角的に見て 考え 判断しろ
とうことで
複眼的思考という言葉を使うことがあるが
確かに多くの眼から多くの情報を得たところで
考え 判断する力がなければ
その情報を活かせないのだろう
複眼視した上での 思考が必要なのだろう

振り返ってみると
私自身も
狭い空間 思考空間を
ゆらゆらと漂っているだけで
物事を多角的に見て 考えるなんてこと
できてない

捕まえ外に逃がすことはできなかったあのとんぼ
どうなったかなぁ

ポートはいや

2012-08-15 | 想い・雑感
何度も点滴ををしてきて
ぼつぼつ点滴の針を刺す場所が
なくたってきたKさん

高齢のために血管自体も弱くなり
刺しなおさなければならない頻度も
高くなってきた

そこで
太い血管にカテーテルを留置し
針を刺すためのポートを皮下に埋め込む
という方法を提案してみた

奥さんや息子さんそれに娘さんは乗り気になってくれたのだが
ご本人はどうしても首を縦に振ってくれない

抗がん剤治療は続けたいとおっしゃるので
その治療をするためには点滴が必要で
ポートを入れておいたほうがご本人が楽だと声明させてもらうのだが
だめ

したくない理由をお聞きしてもはっきり答えてくれないのだが

(1)ポートを入れることによって無闇に栄養補給をされ
   胃瘻作成と同じようなことになるのではないかと思っている
(2)点滴が入らなくなったらそれ以上の治療は
   もうしなくて良いと思っている

のどちらかではないかと推測している

ご本人の希望にそいつつ
よい手段を相談していきましょう

自分の人生

2012-08-14 | 想い・雑感

仕事の区切りが付いたら
思い残すことはないんですよ

自営業をしているわけでもない
普通の勤め人であろうその人は言った

がん治療よりも
仕事のプライオリティのほうが高い
だから仕事の差し障りになる抗癌剤治療は
途中でやめた

仕事のかたさえつけば良い
などということを本気で思っているのか
私の前での演技なのか
よくわからない

仕事第一の発想に
かけがえのない自分の人生という思いはないのだろうか
実に不思議に思った

でも
仕事を通してみる自分が
最も自分らしく 自分を表現できている
と思える状況なら
それもありうるのかなぁ

と無理に納得してみる

花火

2012-08-14 | 想い・雑感

花火の中には
多くの星といわれる小玉をつめているとのこと
小玉の種類や配列で
いろいろな模様を夜空に描く

専門家は
光が花開いた後に
同時にスッと消えるのをよしとするという
そこに花火師としての美学がある

確かにその美学もわかるが
見るほうは
燃えカスのように落ちていくさびしげな光を
目で追ったりもする

そしてそれが燃え尽きたとき
深い闇を感じたり
すべてが消えいく現実を思ったりするのである


火傷

2012-08-13 | 想い・雑感

程度の差はあれ
火傷の経験を持っている人は多い

少し皮膚が赤くなる程度の火傷でも
しばらくの間は
ひりひり ずきずき

水ぶくれができ
それが破れるくらいの火傷になると
治るまでに1週間くらいかかることになる

さらにひどい火傷になると
皮膚移植が必要となり
月単位 年単位の治療が必要になることもある

治療できるならまだ良いが
体の広範囲な火傷になれば
脱水や肺血症から死に至ることもある

原爆について語る番組を見ると
放射能被害を中心に語るものが多いように感じるが
とてつもない火傷を負わせる兵器でもあった
その火傷の苦しみは壮絶なものだったに違いない

爆弾が投下された日だけで終わる話ではなく
そこで生き残った人の中にはその後
何日も何週間も何ヶ月も何年も
苦しみが続くことになる

原子爆弾の無差別性は
 殺戮という面でも
  火傷という面でも
   放射能被爆という面でも
実に非人間的
   非倫理的
    非人道的であることを忘れてはならない


チャンス

2012-08-13 | 想い・雑感
積極的がん治療は行わず
苦痛を取り除く治療のみを希望されているSさん
腸閉塞の問題が解決し
体調が回復してきた

まだ
充分なお食事はできていないが
本人の希望もあり
自宅に一晩帰宅していただいた

翌日
表情も肌のはりもよく
やはり自宅で過ごす時間の威力というものを
感じさせる

この数日維持できている体調の良さは
そう長くは続かない可能性が高い

訪問看護などの体制をすぐに話し合い
少しでも長く
自宅で過ごしていただきたいと思う

残された時間は 多くない

涼しさ

2012-08-12 | 想い・雑感
今朝 涼しいうちに
墓参りに行こうと外に出ると

前を流れる川の方から
虫の声が聞こえる

普段は蝉の声で気づかなかっただけかもしれないが
立秋をすぎたと思えば
もう鳴き始めている

帰宅した時には
蝉の声で満たされているからか
気温が上がったからなのか
もう聞こえなかった

おとしまえ

2012-08-11 | 想い・雑感
生きていると
日々選択 日々決断
いろいろな要因 縁 が重なり
進む方向を 決めていく

うまくいかないと
いろいろなことに原因を求め
何かのせいにしたくなる
みな そうだよね

でも 自分以外に問題を求めても
何の解決にもならない

自分が歩いてきた道は
自分で落とし前をつけないと


帰れるときに

2012-08-11 | 想い・雑感
癌の末期の方に
止む無く緊急回避的手術を行うことがある
処置しなければ
そのまま命の灯が消えるという状況のことが多いので
処置後ベッド上で過ごしたまま最後を迎えることもある

そんな手術をした後
もうこのままになってしまうかな
と少し心配していたEさんでしたが
状態が安定してきたので
病室訪問リハビリをお願いしたところ
初日からがんばり立ち上がり
廊下で顔を合わすことができた

「病室外で顔を合わすのは久しぶりですねぇ」

「外出させてもらおうとがんばってます」

そう
少しでも家で過ごしていただく時間を
と思い治療をしているのですから
帰りたいと思えば
それをサポートしますよ

ヨーダ

2012-08-11 | 想い・雑感


まめちゃんが持ち込まれた数日後
実はもう一匹…

近所の貯水池近くで
カラスから逃げていた子猫
家人の車の下から出しても
よろよろと車のしたに逃げ込む

放っておけなくて…

本当かよ?



まめちゃんよりさらに衰弱した感じでしたが
一気に体力アップ



オリンピックのレスリングに触発されたのか



じゃれあい続けている



私の名は

ヨーダ