※ お写真はお釈迦様が大悟されて後、初めて法を説かれたとされているサルナートにある
初転法輪の地ダメーク・ストーパーと同じ場所にある香堂(ガンダクティ)です。
~ 恩師の「心行の解説」より ~
この世の中は、苦しみ、悲しみ、辛いことを体験するように作られております。
しかしよく考えてみますと、全部自分がその苦しみの原因を作っているのです。
「周りの人はみな嫌いな人です。
私に意地悪をされます。対人関係がうまくいきません」と言われる方がよくありますが、
ご自身が心を変えていかれた時、周りの方がよくなってくれます。
自分が良くなった時、周りの方も変わってくれるのです。
悪いのは相手ではなくて自分自身が気付かないうちに悲しみの原因を作っている場合が殆どです。
そのことに目覚めて過ちを正した時、周りがみないい方に変わっていただけます。
そのことを知らないから、「相手が悪い、良いのは自分である」と錯覚を起こしているのです。
私も高橋信次先生のご縁を頂くまでは、迷える人生を送ってきました。
先生のお陰で、
「ああそうであった、どうしてこんなに苦しい辛い思いをしなくてはいけないのかと思ったけど、
それは全部自分に原因があった」と、はっきり掴ませていただきました。
そして自分が変わった時に、周りも変わってくれることを、身をもって掴ませてもらいました。
私の所へ来て下さる方は、皆さんすばらしい方ばかりです。
入れ墨を彫り込んで、町では恐ろしくて顫え上がるような方でも、私の所へ来られたら、
皆幼な子のようになっていただけます。
自分自身が変わった時、どんな方でもすばらしい方に変わっていただけるのです。
どんな方でもみなすばらしい方に変わっていただけるのです。
今迄、背中らかお尻まで入れ墨を入れた方がよく来られました。
治療すると、「痛い、痛い」と、そんな方に限って悲鳴をあげますから、
「身体中に傷をつけることを思えば、
私は身体に傷をつけないのだから辛抱しなさい」と言って、痛い目に遭わせます。
もう十年以上前のことですが、
神戸のある組でもめ事が起きてもその人が顔を出したら治める力を持っていたという、
八十何歳かのおじいちゃんが見えたのです。
この人は背中全部に入れ墨を入れていましたね。
木崎という有名な外科医の執刀のもとに麻酔なしでお腹の手術をしたそうで、
「私はあなたに命を委せたので、好きにしてください」と言ったそうです。
ところが、その時よりも私が触った時のほうがもっと痛いと言われるのです。
「えげつなく痛いですなあ」と、悲鳴をあげることがあって、このご縁で、
子分の方達が次々と私の所に見えたのです。
親分の命令だから来なくては仕方がないし、私も普通ならひどい目に遭わせるのは恐いけど、
親分の命令なら恐いこともないので、かなりひどい目に遭わせて治療しましたが、
皆さんは人間的にはとてもいい人ばかりでした。
こんなことも経験してきましたが、入れ墨というのは、親から頂いた満足な肉体を
わざわざ針で傷をつけ、この世的な凡夫の自己顕示欲を示そうとする一つの現れだと思います。
人に対していい恰好をしたいという心の働きによって、いろいろな人生を送っていかれますが、
ほんとうの神を知らず、道を知らないから、そのようになっていくのですね。
~ 感謝・合掌 ~