浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

五十路過ぎ振り返り見ば
我が人生罪と恥との
積み重ねなり

{心行の解説」より。

2014-04-25 02:12:34 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

※ お写真はインド・ナーランダ佛教大学遺跡の寝台址。
    学僧が使用していた学生寮のベッドと言われています。


       ~ 恩師の「心行の解説」より ~


先の続き・・・

以前、山口で話をさせていただいた時、
お話のテープを文字に起こしてそのプリントを
たくさん送っていただきました。
それを熱心なクリスチャンのご夫婦が、
ヨーロッパへ行く飛行機の中で詠まれて、
「ああ聖書の中に書かれていることをそのまま話しておられる、
ひょっとしたら、イエス様が日本にお生まれになったのと違うだろうか、
日本に帰ったら早速お訪ねしたい」と思われ、
奥様が何をおいてもと、ここへ来てくれたのです。

ご主人の聖書を見せてもらうと、
どのページも全部赤線が引いてあるほど、
熱心に信仰なさっている方です。
凄くハイカラな方でモダンなスタイルで来られましたが、
私はランニングシャツとステテコ姿でいたのです。
「先生おられますか」と言われるので、
「先生みたいなものはおりません」と言うと、
「山口で講演された長尾弘先生です」。

そこで「それは私です」と言うと、びっくりなさっていました。
立派な方が奥からしずしずとお出ましになられると思っておられたそうです。
その時の「ヘエ―」と言って驚かれた顔が今も目の前に浮かぶようです。
あまりびっくりなさっていたので、今のお話をさせていただいたのです。
「あなた達が最も尊いと尊敬なさっているローマ法王のような格好を、
イエス様はご存命中に一回でもなさったと思いますか。
弟子は先生のように生きるのが、弟子としての姿です。
先生が着たこともないような立派な衣を着るのは
弟子のとるべき態度ではないはずです」「それもそうですね」と。
いろいろお話して、よく理解していただいたのです。


           ~ 感謝・合掌 ~




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