武器としての世論調査 三春充希 2019年09月11日 | 本 同じちくま新書で「武器としての情報公開」という別の著者のものがあるので、編集が強制したのだろう、このタイトルは中身と違うと思う。世論調査の読み方がメインで、使い方は少ない。だが、なかなかおもしろかった。読売やら産経やら保守系新聞の世論調査では、自公の支持率が高いが、それは質問で誘導しているのに過ぎない。だがそれを非難する必要はない、割り引いて読んだり、時間経過を見れば良いのだ、というあたりはなるほどと思った。 それから、世論調査だけでなく、投票の調査だと思うけど、各種支持政党の東西差など、分析結果がおもしろかった。与党列島、野党列島として与党の得票率が多い自治体だけの日本地図、野党リードの地図、など。(アメリカの学者の後追いらしいけど)だから分析結果と言うより、その表現方法と言うことか。 世論調査の結果をうまく読んで、賢い投票行動をする、ということくらしか「武器として」使う方法が書いてない。しかもそれはもしかしたら公明党がすでに駆使しているのではないかと思う。