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シクロで感じる、無秩序の中の秩序~ベトナム旅行記5

2015年04月06日 | せずにはいられない・・旅の話
私達にとって、
もっとも印象深かったのは
シクロで走ったハノイの街。

Asia、はとても広く
人種も文化も多様で
人口も多い。

私たち日本人が
日本国内で
Asia、と言っても
その実情の幅が広すぎて
捉えようもない。

その、一端を
夕暮れ時の、少し涼やかな風を受けながら
垣間見ることが、出来たような気がする。









シクロ、とは
人力車みたいな乗り物。

私はシンガポールでも、
北京でも、
九州の門司港でも乗ったことがあるが

こんなにthrillingで、
楽しくて、
行き交う人々や風景が印象的なのは
ハノイのシクロ、だけだ。















さぁ、出発。









通りごとに、
食べ物を売る通り、
薬を売る通り、
おもちゃを売る通り、
お祭りの飾り物を売る通り、
洋服を売る通り……







人々の暮らしの中を
シクロと、
オートバイが
無秩序に走り抜く。

そう、
ここは、信号の無い、街。












交差点にも、信号は無い。

横断歩道も、無い。

車と、
圧倒的多数のバイク。

一台のバイクに
一家四人が相乗り。
凄い光景が次々飛び込んでくる。

でも、
これは、かなり、日常の風景だ、きっと。








イタリアなら
見た目すぐに観光客とわかる
私たちの鞄をさっと持ち去り、
バイクで逃げるだろうなぁと。
バイクに囲まれた時、そぉ思った。

でも、
ハノイの人々は
そんなことを思いもしないように
淡々と
信号の無い街を
バイクに跨って、走っていく。

観光客に特別に目を向けることもしない。
黙々と
重そうな荷物を運び続ける。

バスが来ようと、
タクシーが来ようと、
バイクも自転車もシクロも、

自分が行きたい場所の方向に
舵を切る。
もちろん、ウィンカーで知らせることも
手で合図することも無く。

交通ルールが完璧とも言える
私たち日本人には考えられない光景だ。










広い通りになっても
当たり前のように
反対車線を走るはずの車が
逆流してくる。

スリル満点すぎる。
ディズニーランドのアトラクションより
かなり、ドキドキ、リアルな
驚きの連続だ。







無秩序の中の、秩序。
非常識の中の、常識。


私たちはシクロから降りて
誰からとも無く、
この言葉を発していた。


そう、
私たちが当たり前と思っていることは
ここでは通用しない。
でも、
彼らなりの秩序が、ここにはある。

この、混沌の中で
私はアタマの中がshuffleされていくのを、
感じた。

Asia、
その広さとパワーを、
色々な意味で感じた。









ハノイに行ったら、
是非、体験してほしい
シクロの、ひととき。

無秩序の中の、秩序

そんな言葉を体験出来るハズだから。