Happy-sanになろう!

Happy-sanな日々をご紹介するブログ。旅のお話もいっぱい♪

小瀬温泉ホテル

2008年10月30日 | 旅館&Hotel
小瀬温泉ホテル








”小瀬温泉まで。”


軽井沢駅からタクシーに乗り、
そう伝えた後、

運転手さんは、その道中、ずっと
しゃべりっぱなし。


山の中の一軒宿に
女性が一人で行くなんて、

何かきっと、つらい事でもあったんだろうなぁ・・・

と思ったのか、やたら饒舌で、ある。



・・・そんなに、気を遣って頂かなくても・・・

とこちらが恐縮してしまうほど。


12歳で親元を離れ、イギリスに行った私にとって
一人で軽井沢なんて、全然どうってことない。


大丈夫。 涙にくれて、死んぢゃおう・・
なんて、これっぽっちも考えていないから。


しかし、

帰りのタクシーの運転手さんも
一人で山の中の一軒宿から出てきた私に気を遣っているようだった。


山の上はかなり、紅葉終わってるね、
そんなふうに運転手さんが言う。

晩秋・・・その言葉がぴったりだった。

白糸の滝へ向かう道の途中に
ひっそりと看板が立っている。

小瀬温泉に着いた。





落ち葉の上を歩いていくと・・・

ありました。

ひっそりと、小瀬温泉ホテル。










宿の前には小さな川が流れ
せせらぎが耳に心地よい。

まわりはし~ん、と静まり返っている。

ううん、理想的




ホテルのロビー


フロントで簡単に記帳を済ませ、
すぐに部屋に案内される。

家族経営らしく、
素朴なおじちゃまと
一生懸命な息子さんがフロントを仕切る。

華美な着物を着た
女将さんや、仲居さんは見当たらない。

いわゆる昔ながらの湯治場の
”湯宿”の雰囲気。

静かにほっておいてほしい、
今の私にとって
このさっぱりしたもてなしがまた理想的




宿泊した部屋


リニューアルされた洋室は
とても寛げて、シンプルだけれど

目の前の景色は堪能出来るし、
ベランダに出れば、せせらぎが聞こえるし、
何とお部屋のお風呂は源泉がひかれているし、

さらには・・・



冷蔵庫内の飲み物はサービス


温泉Loverの必需品、

ミネラルウォーターとビールがなんと無料サービス


そして、
貸切露天も空いてれば無料でどうぞ、

とさりげなく

旅人に優しい。


デザイナーズ旅館の美しさや機能美や
良く教育されたサービスも素晴らしいけれど

こんな素朴で、ぶっきらぼうではあるけれど
だけど実は旅人のニーズをしっかり押さえたサービスをしているなんて
この秘湯の宿
かなり、ポイントが高い




部屋の前の景色



丁度、夕暮れの時間帯に
貸し切りの露天風呂が空いていた。

とても贅沢なことに
この湯船につかりながら、

静かな静かな、山の夕暮れを楽しんだ。




貸切露天風呂


脱衣所も広くて
独立したシャワーブースも完備され、
またまた理想的





脱衣所


小瀬温泉はぬる湯。
まったりとした肌触り。

ここは源泉かけ流し。
1時間に半分以上のお湯が入れ替わるという。


少しひんやりとした空気の中で入るぬる湯の温泉。

なので、のぼせることもなく

いつまでも、ずーっと浸かっていられる。

本当に癒されるのだ。





お風呂の目の前には・・・







食事は、全て食事処で頂く。

いつも行くような旅館の
美しい個室料亭ふうではなく、

どちらかというと”食堂”を彷彿とさせる空間だけれど

そこで頂く手作り風の夕食もまた

どことなく温かみを感じられる。




夕食


夕食には”鯉こく”が出された。

鯉こくを頂きながら、

”母乳が出たら、どうしよう・・・”


なんて馬鹿なことを思ってしまった・・・。



夕食後は

星空観察をしたり、

足元が冷えれば、また湯で温まったり・・・


そして、早めに眠りに着く。









朝。


大浴場も、私一人占め。

朝日を浴びながら、ゆっくり湯につかる。


北西方面は、吉方位なので
土地の運気をたっぷり吸いこむ。


朝ご飯も食事処で。






家庭料理風のお食事を頂き、
その後は


ひんやりした空気と
サイフォンで丁寧に淹れて頂いたコーヒーを楽しむ。


こうして、

1泊2日の静かな山間の秘湯の宿での時間は終わった。



帰りのタクシーの運転手さんも
一人旅の私に気を遣って

駅の手前、雲場池に立ち寄ってくれた。


最高に美しい、Giftだった。












ディーピカさんの、パシュミナ

2008年10月21日 | 見つけたHappyたち
ディーピカさんの、パシュミナ




私の職場に、ネパールから来ている
ディーピカさんという女性が働いている。

侮る無かれ、彼女は5ヶ国語を話す事の出来る、才女だ。



最近、姿を見ていないな、と思ったら
国に帰っていたという。


そして、しばらくぶりの出勤の昨日の朝、
私に小さな紙袋を渡してくれた。




鮮やかなピンク色の、パシュミナ



袋の中には

とてもきれいなオリエンタルな柄のスパンコールが華やかな、

ショッキングピンクの美しいシルク入りのパシュミナが入っていた。



”いいの?こんなに素敵なもの頂いて・・・”

私は彼女に聞く。


彼女は、照れくさそうにうなづきながら、
その場を去っていった。


私はしばらく、その美しいパシュミナを
抱きしめながら胸が熱くなるのを感じた。


私は彼女が

朝早くから一生懸命職場で働いていて、
さらに夕方からは別の場所で働いていることを、知っている。

そうやって溜めたお金で
国に帰るだけでも、大変なのに

こうして、私に、こんな素敵なお土産を用意してくれるなんて・・・



パシュミナの素朴な、ほんわかとした手触りの温かさと
ディーピカさんの、人柄が重なって

私はココロの底から嬉しくなった。

そして、
ここのところ、


ココロに隙間が出来ていた部分を
優しく、覆ってくれた。









ココロは本当のことを、感じている。


ただ、自分の都合の良いように
物事を考えたり、相手の言葉を受け取ったりしている。


また、最近は今までにないくらい、

約束を平気でドタキャンされたり、
あつくるしい嘘を平然とつかれたり、
公然とショックをうけることがあったりして


かなり、ココロの隙間が広がっていたところ、だった。


自分でまたまたそれを感じないように
無理をしているのもわかっていて・・・。


そんな私のココロを
ディーピカさんの、パシュミナが包んでくれた。

無言だけれど、温かい。
一生懸命の気持ちって、本当に温かく感じるものなんだ。


うわべの、にせの、その場かぎりの、
甘い、優しい言葉たちは、

こんなに温かく感じない。

ココロがきしむ音すら、する。



思いがけない贈り物は

これからの季節、

私のココロも、カラダもくるりと包んで

優しい気持ちを感じさせてくれるだろう・・・・。







Non Solo Vinoな、夜~その2

2008年10月13日 | work
Non Solo Vinoな、夜~その2





4種のロゼシャンパンとお料理の競演の第一部が終わり
会場を移動して、第2部。


第2部は作家 桐島洋子先生のお話。

で、その前に

ワインから桐島先生のお話にバトンタッチするような

サプライズ企画が青木冨美子先生から・・・







グラスに注がれたものをあてる
ブラインドテイスティングに挑戦。

コメンテーターには
業界の重鎮の3名。

剣持春夫氏(マスターソムリエ)
渡辺正澄氏(農学博士)
小林史高氏(ワインショップオーナー&講師)


剣持氏の丁寧な分析、
渡辺先生の楽しいけれど科学的な分析、
小林氏も上記お二人の意見に近いものを・・・

結果、そのワインの正体は・・・

<新世界のスパークリング>まで
たどり着いた。


答えを知っている私はとても面白い。

だって、ここの会場にいる皆さん、
選りすぐりのワイン通の方ばかり。

それぞれに、深く香りを分析したり
味わいを分析したり・・・。


そして、答えは・・・




なんと、インドのスパークリングワイン
<スラ・ヴィンヤーズ>


さすがに、<新世界>までは皆さん
たどり着いたものの、
<インド>とは思わなかったよう。


ちなみにこの<スラ>は
とても香り、味ともにクセがある。
漢方薬のような香りがあったりもする。


けれど、スパイシーなものとは
美味しくいただけそうである。
さすがに
インドのスパークリングワイン。


さて、ここで
何故、インドのワインが出たかというと
続く桐島洋子先生のお話

<四住期>につながっていくからである。





素敵な桐島洋子先生


<四住期>とは、インドの思想で
人生を

学生期(学びの時期・春 0~25歳)
家住期(働き盛りの時期・夏 25~50歳)
林住期(人生の実りを楽しむ時期・秋 50~75歳)
遊行期(巡礼の意味がある時期・冬 75歳~)

の4つにわけたもの。

桐島先生は、50歳で<林住期>宣言をして以降、
力を抜いた生き方を楽しんでいらっしゃるという。

そして、たまには
それぞれの<期>を行ったり来たりして
人生を立体的に楽しむことが必要とのこと。


定年後にやりたかった勉強を始める、なんていうのが
そのいい例かもしれない。


私はまさに、<家住期>真っ盛りで
家庭のため、社会のために汗みずくの夏を過ごしているのだ。

そして、
きっとあと10年たって、<林住期>を迎えたら

ゆっくりと静かな林を散歩するかのように

流れる風や
沈み行く夕陽をたっぷりと楽しみながら
一人の時間を過ごしたり、

時には友達や、パートナーとそれらを共有したり、する。


・・・楽しみになってきた・・・







先生はまた、
<アンチ・エイジング>に否定的なお考えをしめす。

エイジングによってこそ、深みが出てくる。

ワインでも、チーズでも、骨董でも、

そして、人でも。


古いというのは価値のあること。
エイジングというのはこんなに素晴らしいこと。

”何で若くなきゃいけないの?”


そうおっしゃる桐島洋子先生は
本当に

遊び心あり、
オトナの余裕があり、
選別出来る目を持ち、
決断できる勇気を持ち、
世界中を旅する優雅さを持ち、
後輩を育てていく愛情を持ち、
子育ても仕事もこなしたという自身があり、


年を重ねたからこその、
本物の美しさを持つ方でいらした。



女性として、
母として、
仕事を持つ人間として、


素晴らしい方に出会えたことに、感謝。


青木先生からの、
とっておきの、<出会い>という形の、贈り物。



こうして、

ロゼシャンパンと、
インドのスパークリングと、
楽しいおしゃべりと、
美味しいお料理と、
桐島先生のお話と・・・



Non Solo Vinoな、夜は更けていった・・・。








Non Solo Vinoな、夜~その1

2008年10月12日 | work
Non Solo Vinoな、夜~その1




1週間前、ワインジャーナリストでいらっしゃり、
すぐにキャンセル待ちが出るほどの人気の
ワイン講座もしていらっしゃる
青木冨美子先生主催の
<第7回 Non Solo Vino>が開催された。


今回も先生のブログで発表した直後に
定員60名がすぐに埋まってしまった
この<Non Solo Vino>。


4種の”横綱級”のロゼシャンパンの競演と
作家 桐島洋子先生のお話付・・・という

なんとも贅沢で、
大人のためのサロン、である。


私はお仕事として、この会のお手伝いをさせて頂いたのだが

青木先生の細やかなお心遣いは
女性として、
仕事をする人間として、大尊敬






TAITTINGERのプレステージロゼ
LAURENT-PERRIER ロゼ
BILLECART-SALMON ロゼ
BOLLINGER ロゼ

の4種のロゼとお料理のマリアージュ


何とも贅沢なロゼシャンパンの競演に
会場の皆様もうっとり・・・


さすが、青木先生のセレクトです







お料理とデザートの間には

”ロゼシャンパンと赤い果実のマリアージュ”


ラズベリーとBOLLINGERの組み合わせは最高


同じようにみえるロゼ4種ですが
味わいもクセも色も・・・それぞれが違うのは当たり前なのだけれど

それがとっても良くわかったのが
この、<赤い果実>とあわせた時。


ここでは、BOLLINGERが、一人勝ち






この日、青木先生は
黒地に銀の糸で刺繍された美しいお着物をお召しになられていて

会場の皆さんから賛辞の声が相次ぐ・・・




青木先生とリーデル・ジャパンの庄司様






第一部
ロゼシャンパンとお料理のマリアージュを堪能後、

会場を移して、第二部。


まずは、青木先生のサプライズ企画から・・・・。

この模様は、次ブログにて。




Mrs.ヨッシーこと、りえさんと。




*Non Solo Vinoの詳しい様子は
私のブックマーク、青木冨美子先生のブログにも
ご紹介されています。 是非、ご覧下さいませ。




SEX AND THE CITY 観ました

2008年10月07日 | 映画・コンサート・演劇
SEX AND THE CITY 観ました




観たいなぁ・・・でも
DVD発売されるまで、待つか・・・と思っていたら

ヨウコさんから一緒に観に行かない?とお誘いが。



WAO素敵。



NYで、4人の女性が繰り広げられる
愛や友情のにぎやかで華やかなお話・・・というのは
映画化される前から知っていたけれど
本格的に観るのは、今回がはじめて。


とにかく、ファッションの華やかなことに

”ああ・・、お洒落するって大切だなぁ・・・

って、

女性なら誰もがこの映画を観てそう感じるハズ。



実は主人公の女性が

丁度私と同じ年の設定、ということで

何だか他人事とは思えず・・・

また

なんだかんだといって、女友達たちのおかげで

今日まで生き延びている感のある私は

この映画、予想していたよりも楽しめた











4人揃うと、にぎやかで華やかでグループから
誰も外れないのだが、

それぞれが選ぶ、パートナーのタイプが

本当にバラバラなのが、非常に興味深かった。


つまり、自分に本当に必要な人、というのは

自分の本質で選ばれるのだなぁ・・・。



他人から見て、

ちょっとゴメンなタイプとか、
剥げてるとか、
国籍が違うとか、
何回も結婚してるとか・・・


そんなことは”どーでも良いこと”なのだと。


私はあまりアメリカは好きではないのだけれど
今日の映画を観て


世間体や、両親やまわりの目を気にする
私達日本人よりも

はるかに自由に、自分のパートナー選びを

楽しんでいる。


ひとつも<世間体>で縛られていないところが
とっても気に入った。



・・・そうでなきゃ、自分に本当に必要な人なんか
なかなか見つからないのかも・・・









キャリアもあり、

お金もあり、

磨かれたセンスもあり・・・


それでも、本当の<愛>を感じるところは

そういう外観の部分では無く

ふとした会話の中であったり、
ふとした小さな思い出であったり、

とてもシンプルなところに見つけていったところも、


映画の登場人物たちと同世代、
東京では、バブルでGO!の時代に育った私に

しっとりくる場面でもあった。




そして、

どんなに傷つけあったとしても

自分に必要な人、パートナーというのは

そう次から次へと現れるものではない・・・というのも

この映画から、学んだような気がする。


つまり、出会って、惹かれあった意味・・・
相手と自分がどうして、傷ついても関わりあっていくのか・・・


人間の<愛>の課題の深さをも、感じてしまうのである。










・・・・ってことは・・・・


わりとばっさり人間関係・・というか
男女関係を断ち切る傾向のある私には

妙な覚悟さえ、頭をよぎってしまう。





主人公達が同年代である、ということで

思ったより奥深く鑑賞することの出来た、


SEX AND THE CITY