Weekend
ぐっすり、眠る。
息子が帰寮し、静かな空間となったからか
一歩外へ出ると緊張の連続の日々が続くからか
フリーの時間がある、と脳で感知するとぐっすり、眠ってしまう。
とてつもなく眠い時あるいはよく眠る時、というのは
エネルギーが入れ替わる時、ともいわれている。
<早く、エネルギー、入れ替われっ
>
眠りながら、脳のどこかで
古いエネルギーが浄化され、
新しいエネルギーで満たされることを、期待している。
1月の末にバッサリ髪を切った。
最近になってそのことを後悔しているのだが
なかなか、あの長さに復活するには時間が、かかる。
中途半端な髪の長さ、しかもストレートにしているので
髪のケアが必要になってくる。
不思議なことにケアしていると
髪の毛の状態を褒められることが、ある。
人間、単純なもので
褒められるとちょっとその気になって
昨日の午前中、<ヘッドスパ>に行って、頭皮から綺麗にしてもらった。
ブローをしてもらいながら
スタイリストのミナミさんがいつもの質問をする。
”これから、お仕事ですか?”
私は
”ううん。これから、お買い物に行こうかと。”
ミナミさん ”え~っ、珍しいですね。お買い物なんて。
”
と言う。
そういえば、いつも、その質問の答えは
・仕事
・パーティー
あるいは、・飲み会
のいずれかだからだ。
確かに自分でも、週末にゆっくりヘアサロンに行き
その後、時間を気にせずショッピングをする・・・という
日常といえば、日常が
ひどく非日常であるということを、認めざるをえないことに気がついた。
私がここのところ、秘かな楽しみにしていることを公表。
それは、<お線香>。
~香を立てる~というと、もう少し聞こえがいいかもしれない。
いずれにしても、
今まで、ご先祖様に手を合わせてお祈りすることはしていても
お線香を毎日立てることはしていなかった。
理由が、ある。
大きな理由は、私は<マッチ>で火がつけられない。
ライターも嫌い。
中学2年の時、化学の実験だった。
みんなはその化学の実験をする先生の手元に注目していた。
しかし、化学とか、そういうの嫌いな私だけが
実験に注目していなかった。
そして、目にしたのは
<先生の頭、バーニングしている
>
実験に必死になるばかりに、先生は自分の頭の毛が燃えているのに
気づいていないのだった。
こういうとき、声って出ない。
私はとりあえず、隣の子の腕をひっぱって、
先生の頭を指差した。
その子も、声が出ず、
また、その隣の子を・・・
やっと冷静な男の子にその事実が伝わり
その男の子、ひとこと
”先生、頭、燃えてる。
”
化学の先生は女性だったが、理系女子とあって
ひどく冷静に
”あら、嫌ねえ。”と言って、頭をふったり、水をかけたりしていた。
その光景を目の当たりにしていた私は以来、
マッチで火をつけるとか、そういうことが出来ない。
なので、
長くなってしまったが、お線香は立てないでいた。
私が今、やりたいと願っていること、
叶ってほしいと思っていること、は
ご先祖様と直結しているマターである。
”お線香。 お線香の煙はね、ご先祖様の霊に直接触れられるのよ。”
とクリスタルヒーラーのKyokoさんにアドバイスを頂いた。
確かに、オーラソーマとか、石とかも
セージを炊いて、浄化する。
煙には、浄化の作用も
霊とのコンタクトも出きる、すごい力があるのだ
私は、どうせお線香をたてるなら、
ご先祖様も喜びそうな、上質のものを。
銀座の、<香十>、お香の老舗に行き
白檀や沈香などの、魂が安らぎを求める<香り>を手に入れた。
マッチが駄目なので、
チャッカマンを使って、恐る恐る
お線香に火を点す。
煙がまっすぐに立つとき、
ご先祖様と対話が出きる、って誰かに聞いた。
9月、
涼しい風に白檀の香り。
平和な、Weekendの、話。