ナガミヒナゲシがついに「驚異」の実になりました。
なにが脅威かというと
この実の中に平均5000個以上の種が入っているのです。その大きさは直径0.2mmほど、いわゆる「芥子粒」です。
実が成熟すると、上部のふたのような部分が持ち上がり、風で大きく揺れた瞬間に、遠くまで散布されます。
上部をアップにしたものですが、すき間が見えるでしょうか?
ちなみに種子は5年以上生存するといわれ、環境がよいと発芽します。とにかく小さいので、コンクリートのちょっとした割れ目など、小さなすき間にも入り込むことができます。
上部の模様がなかなかお洒落ですよね。
この模様は花の時期からめしべの柱頭についています。
模様もかわいいし、花もきれいなんですけどね…。花のあとには、葉っぱがくんぐん茂り、ほかの花々を追いやってしまいます。一度はびこりだすと、繁殖力が強く、根絶やしするのも難しい。なんてったって5000粒。多いものでは10万以上の種子を作るんですから…。
かわいい顔して、なかなか恐ろしい植物です。