イワタバコの花です。月曜日に鎌倉で撮影。
山地の薄暗い谷間の、常に湿った岩肌に貼りつくようにして生える植物ですが、鎌倉では幾つかの寺の敷地内の裏山に群生しています。
なかでも有名なのが東慶寺。
見事ですよね。この季節の鎌倉、紫陽花だけでなく、この花のファンもかなりいます。
タバコの葉っぱに似ているそうです。岩場に生えるので、イワタバコ。
だから、普通は山の中に入らないと、なかなか見られない植物。鎌倉は街中なのに岩肌が露出しているところが、けっこう多いですよね。切り通しのような人工的な崖もあるし…。
イワタバコが好む、岩の斜面。よく見るとコケがびっしり。
これらのおかげで湿度が保たれ、イワタバコにとって心地よい環境が出来上がっているんですね。
こんな日陰の崖を好んで生えるイワタバコ。ここなんてほぼ垂直。栄養なんてほとんどなくて、植物の成長に使えるのは、コケが貯める雨水くらいなんだろうな…。他の植物との競争を避け、厳しい環境にも耐えられるよう進化を続けてきたに違いありません。
残念ながらすでに最盛期はすぎていました。
星型の花が散り落ちて、地面に紫色の天の川。
かわいい(*^_^*)
東慶寺には、他にも季節の山野草がたくさんあります。
ホタルブクロ
ショウブ
ナツツバキあれ？シモツケの写真が紛失してる…
(￢_￢)
本堂裏のイワガラミの花も有名なんですが、残念ながら既に特別拝観は終わっていました。
ちなみに、東慶寺の山門の下にあるこちらの喫茶店。
とっても雰囲気がいいので、散策後はついつい立ち寄ってしまいます。
【東慶寺】
ＪＲ北鎌倉駅から徒歩５分弱。拝観料２００円。駆け込み寺、縁切り寺として有名な尼寺。花の種類が豊富でお庭鑑賞も楽しいです。
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