ハクモクレンの真っ白な花があちらこちらで見られます。モクレンの仲間は日当たりを好むそうで、森の中では日当たりの良い高い枝にだけ咲いていることも…
見事に上の方にだけ咲いています。1枚目の写真はこの木の上の方だけを切り取ったものです。
「上の池」の端にモクレンの大木が2本あるのですが、こちらも見事に池に張り出した枝の部分にのみ花をつけています。
コブシもそうですが、緑の中に点々と灯るように咲く純白の花。いいですよね。
「春が来たー」って感じ。
ふと足元を見ると花がまるまる一つ落ちていました。
まだ綺麗な花。なんで落ちてしまったのでしょう?桜の花をスズメが落とすようにまさか鳥が…。いえいえこんなに大きな花ですからスズメには無理そうです。もしや、ヒヨドリとかカラス?とも思ったのですが、真偽のほどは分かりません。周りを探してみましが、落ちていたのはこれの他は茶色くなりかけた花びらばかり…
ともあれ、せっかくのチャンスなので中を観察してみることに。
立派なめしべとおしべです。ハクモクレンの仲間は虫媒花らしいのですが、なんの虫が花粉を運んでくれているのかについて書かれた文献が見つけられませんでした。まだ寒い時期に咲き始めるし、ハエの類でしょうか?
真ん中の緑の部分が雌しべの集合体。柱頭がいくつもあることがわかります。下側が雄しべ。雌蕊先熟らしく自家受粉はできないようです。
花の香りに誘われて潜り込んだ虫が出口を求めてバタバタするうちに花粉を身につけるパターンっぽいですよね。
で、見事受粉できた雌しべは実をつけます。
花は優雅なのに、実はなんだかエグいですね(^^;;
どうやら上の写真の個体は一部の雌しべしか受粉できなかったようです。しっかり熟すと果皮が割れて中から赤い実が出てきます。
やがて本体から飛び出した赤い実は糸状の粘着物質で果皮につながり、ぶらぶらと風に揺れて鳥たちにアピールして食べてもらいます。もちろん種を遠くに運んでもらうためです。
人生ギブアンドテイク。生き抜くためには協力し合い、同時に駆け引きし合うことが大切っていうことなんだと思います。
ハクモクレンの優雅な花からは想像できないシビアな駆け引き。自然の美しさと厳しさを知ること、これぞ自然観察なのかもしれません。
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