安部公房文学語彙集

2013-05-30 22:48:47 | 日記
大好きだけど、すっかり読まなくなっていた安部公房

でも、あの独特の文章を読む時の感覚は忘れてはいない。
お気に入りの文章は反芻して呑み込む。そこだけコピペしたみたいに記憶に貼り付けられている。

ふと、思い出して
本棚の奥から、忘れて久しい、買っていたことさえ、その本の存在さえ忘れていた

谷 真介 編
「安部公房文学語彙集」
という本を発掘した。
作品の中から、編者が特に恍惚を感じたらしい文章が
キイワードのあいうえお順に並んでいるのだ。

うぅ~ん
いいねえ~~

封印がとけて、記憶が蘇り、おぉ~!
瞬時に安部公房の金粉エキス入りぬるま湯に浸かれる。

これなら、「いつどこ」で、軽い気持ちで安部公房を楽しめるわ。

ある一節を見つけて、その小説の味を思い出す。パブロフの犬。

これはお助け本だ。

ストーリーを楽しむのと
言葉や文章を楽しむのと
その両方楽しむのと

いろいろ。