はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

夏井睦先生の作戦

2014年02月11日 | 糖質制限食


写真週刊誌FLASHの今週号に夏井睦先生の記事が写真付きで掲載されました。



TVタックルがきっかけになったのか、最近の週刊現代と週刊ポストに糖質制限に対するネガティブキャンペーンが載りました。

1。筋力が落ちる。
2。骨密度が落ちて骨粗しょう症になる。
3。科学的根拠・指針がない。
4。脳卒中の原因となる。
5。体がしんどく、眠気が抜けない
6。リバウンドしやすい。
7。エンゲル係数(食費)が増える。
8。国立国際医療センターの分析では死亡率が1.3倍になった。

これらの記事に対して、すべてきっちりと反論されています。
そして最後に、反対派の医師と私とで、誌上公開討論会をしましょうよ。そして、その討論の内容を3誌にそれぞれの切り口で掲載するというのはどうでしょう?
討論の日時、場所を指定くだされば、若輩者の私がいつでもどこでも馳せ参じます。
と述べておられます。

さらに自身のサイト、"新しい創傷治療"では

今後、新聞や雑誌に「糖質制限は危険だ」という記事に名前を載せている医者は片っ端からFLASH誌上で論破し、公開討論の場に引きずり出します。
討論から逃げたら、「玉なし・チキン野郎」という称号をつけて公開処刑の儀でございます。
と気焔を吐いておられます。

まずは関西電力病院の清野裕院長を指名されたそうです。

私の予想では、清野氏は「玉なし・チキン野郎」の称号を与えられることでしょう。
そして、名前を出してのネガティブキャンペーンは下火になっていくことでしょう。
「玉なし・チキン野郎」であることが露見してしまうからです。

夏井先生の作戦には感服するばかりです。


夏井睦先生の科学と宗教

2014年01月31日 | 糖質制限食
今朝の夏井先生のホームページである、"新しい創傷治療"にアップされた一文に感動させられてしまいました。

科学は疑うところから出発し、宗教は信じることから出発する。
疑いぬいて、否定し尽くして、それでもまだなお否定できない部分が残れば、それが真実だ。
その点、糖尿病治療は宗教だ。
「糖尿病はカロリー制限とインスリン注射」という治療を信じることから出発しているからだ。
これは糖尿病に限ったことではない。
あなたが今している治療は科学だろうか、それとも宗教だろうか。
あなたは科学者として治療にあたっているだろうか。
それとも信徒として経典を読んでいるだけだろうか。


胸に突き刺さる言葉です。
そこで最近胸の内でモヤモヤしている事柄を列記してみます。

手洗いと、うがいと、マスクで、本当にインフルエンザの罹患率を下げられるのだろうか?
塩分摂取量を減らせば血圧は本当に下がるのか?
血圧は年齢にかかわらず140以下を目指すべきなのか?
コレステロールを下げることに意味はあるのだろうか?
50歳を過ぎたらメラトニン内服によって、その後のQOLが向上するのではなかろうか?
将来的な骨折を予防する意味で、更年期症状の女性に対してはホルモン製剤を投与すべきではないのか?

などなど、開業医の悩みは尽きません。

さて、私自身の糖質制限では、肥満と脂肪肝が急速に改善しました。
糖質制限開始から2か月で、各データは次のように改善しました。

体重 : 78Kg ⇒ 72kg
中性脂肪 : 900 ⇒ 60
GOT : 42 ⇒ 24
GPT : 54 ⇒ 25
γーGTP : 160 ⇒ 37
HbA1C : 5.4 ⇒ 5.0

このデータは、2か月間、一日も休むことなく、最低でもボトル半分以上のウィスキーを飲み続けてのものです。
すなわち、アルコールによる脂肪肝では無く、炭水化物による脂肪肝だったのです。
体重減少により、服用していた降圧剤も中止することができました。

私のスーパー糖質制限は2011年の6月にスタートしましたので、2年半が経過しました。
周りからは、意思が強いとか、徹底している、などと褒められますが、実は、そうでは無いのです。
過去に、新米のオニギリに目がくらんで1個ペロリといただいたことがありました。
ところが、久しぶりの糖質摂取ですから、インスリンが出すぎるせいでしょうか、3時間後に強烈な空腹感に襲われました。
反応性の低血糖だったと思われます。
また、桃は手でゴシゴシ水洗いすれば、皮ごと食べられるという知識を得たときに、試しに1個食べたことがありました。
その時は1時間後に低血糖が来ました。
いずれも30分ほど我慢すると、グリコーゲンが分解されるのか、強烈な空腹感は、我慢できる空腹感に戻ります。
しかし、30分の我慢は、かなりのストレスですので、それを考えると、糖質を摂ろうという気にはなれないのです。

私は1951年の6月生まれですので、振り返れば、50歳でタバコを、60歳で炭水化物を止めたことになりますよね。
もしも70歳まで生き残ったとしたならば、何を止めるのでしょうか? 酒ではないことを強く希望します。

私の糖質制限な毎日

2014年01月29日 | 糖質制限食
昨日のブログで来訪者が過去最多の326名であったことをアップしました。
で、今日はどうだったのかと言うと、なんと568名の大ブレイクでした。
この数字は、gooブログ利用者198万1977人中の981位です。
おそらくは東京大学に楽勝で入れそうな偏差値でしょう。

今日は、最近の私の食生活をアップします。

朝はブラックコーヒーのみです。
朝から気にならない空腹感はあるのですが、たがしゅう先生が言われるとおりの、”融通の利く空腹感”なのです。
つまり、食べなくても気にならない程度の空腹感です。もちろん食べればちゃんと入ります。
診察が一段落ついた11時前後に、自分自身で、味噌汁をつくります。
木綿豆腐と熊本県の名物である、”南関揚げ”は毎日使用します。



日替わり野菜として、玉ねぎ、太ねぎ、茄子をメインに、時々は大根、もやし、キャベツ、白菜を使用します。

そして最後に半熟卵を入れて完成です。
半熟卵の作り方を、自分自身で考案して成功しましたので紹介します。
まずは、飲み口が狭くなっているタイプの湯呑を用意します。
飲み口が広がっている普通のタイプですと、大爆発がおこりやすいのです。



次に、電子レンジのターンテーブルのど真ん中に湯呑に割り入れた生卵をセットします。



電子レンジは構造上、外側の方が電圧が高く、ど真ん中が一番低いのです。
温めボタンを押して、おおよそ45秒で出来上がりです。



そして3時から4時頃。遅い昼食を摂ります。
以前はケンタッキーフライドチキンが多かったのですが、最近は養殖ブリの塩焼きにハマっています。
私の習性として、一旦気に入れば、毎日でもそれを食べ続けることを厭いません。
一昨年などは、ある焼き鳥屋(たば鳥)に84回通いました。
正月が明けてから、すでにブリの塩焼きを11回も食べています。

飲みに出ない日は、できるだけボウリングに行くようにしています。
そうすれば、帰宅して風呂から上がると8時を過ぎていますので、飲み始める時刻を遅くできるのです。
飲み始める時刻を遅くすることは、私の健康にとって大事なことなのです。
何時に飲み始めようとも12時半までは飲み続けますので、消費するウィスキーの量」に直結するからです。
料理ですが、最近は、刺身と肉料理、あるいは、刺身と鍋物のパターンが多いようです。
鍋物は自家製の麺つゆでいただきます。
ゴマを煎って、すりこぎですり潰し、そこにだし汁と醤油と少々のみりんと料理酒を入れます。
さらに糖質制限ドットコムで入手した低糖質のウスターソースを入れて味を整えます。



最後にすりおろした生姜を入れて完成です。
休みの前日ならば、すりおろしたニンニクもプラスします。

飲み物は最初から最後までジョニ黒です。



そして携帯電話のアラームを11時半にセットしてあります。
アラームがなったらメラトニンを飲みます。



メラトニンは毎晩、脳の松果体というところから分泌される睡眠ホルモンです。
ところが加齢に伴って、その分泌量は激減していきます。
このことが老人の睡眠障害の原因なのです。
また老人の睡眠障害は、認知症を早め、うつを併発したり、パーソナリティー障害を誘発させます。
私は数年前からこのサプリメントを毎晩欠かさずに常用し続けています。
以前の私は、アルコールを飲めばのむほど、目が冴えてくるタイプでしたので、2時前に寝るなんて、一年に数日しか無いという有様でした。
朝から二日酔い状態で診察に臨み、スタッフに迷惑をかけ続けていました。

私の中年以降の健康状態を振り返ってみると、大きな事件は3つあります。
まずは50歳で禁煙に成功したこと。
次にメラトニンに出会ったこと。
3番目は糖質制限に成功したこと。
でしょうか。
そして精神的なコンディションを整えてくれたのが糖質制限と、このブログを始めたことのように思えます。

今、この歳で、健康に不安も無く、ボウリングやゴルフやジャズに夢中になれて
おいしく食べて、おいしく飲んで、二日酔いも無く
新しい試みとしては、ウィンドウズ8.1と格闘を始め、ハイレゾ音源にチャレンジしています。

以前に、思春期では無く、思秋期だとアップしたことがありましたが訂正します。
私は今、人生のハーヴェストタイム(収穫期)を迎えているようです。


夏井睦・TVタックル・糖質制限

2014年01月28日 | 糖質制限食
今朝、自分のブログを開いて驚きました。昨日の来訪者数が326名となっていたのです。
これまでの最高が220名でしたので、いきなりブレイクしたということでしょうか。
さらに昨日はブログの更新もしておりません。
わけが分からないのでアクセス解析を開いたところ
1.夏井睦
2.TVタックル糖質制限
3.TVタックル夏井睦
というキーワードからのアクセスが80%以上でした。

昨夜のTVタックル放映が原因だったのです。
昨年末に"ビートたけしのTVタックル"というタイトルでブログをアップしていました。
もちろん内容は夏井睦先生が糖質制限推奨者として出演することが決定したというものです。
200名を超える方々が、夏井睦、TVタックル、糖質制限、この3つのキーワードから私のブログにたどり着いているのです。
TVの力がスゴイということを改めて実感しました。

さて昨夜の番組ですが、面白かったですよね。
夏井先生が冒頭から炭水化物の角砂糖換算を紹介したのには、さすがだなと感心しました。
視聴者にも最高のインパクトを与えたと思います。
バランス良くと称して毎日、炭水化物を、角砂糖に換算すれば80個も食べるような生活が健康に結びつくはずもありません。

さて、敵側の医療ジャーナリストである森田豊先生は一体どうされたのでしょうか。
糖質制限者の死亡率が1.3倍になるというデータは、角砂糖を毎日50個くらいも食べるという中糖質制限者たちから取られており
一日に角砂糖を10個以下、少々緩めても15個は絶対食べないような私たち糖質制限者とはまるでかけ離れたものであるということは
江部康二先生のブログで何回もとりあげられた悪名高い物です。
そして元になった9つの論文が玉石混交であることから、それらをメタ解析しての結果が無意味であることも。

森田豊ドクターですが、そもそも、テレビの討論番組に出演するのであれば、敵側の主張や科学的な裏付けを勉強してから臨むのが当然でしょう。
あきれたのは、"他の物もまあ血糖値になりますけどね、即効性があるのは糖質なんです。"という発言です。
血糖値を上げるのは炭水化物だけであるという現代の新常識についてきていません。

もしもテレビ局から私が依頼されたとしたならば、糖質制限総本山の第一人者である江部康二先生のブログを読み、著書にも数冊は目を通して
糖質制限の理屈くらいは理解してから出演するでしょう。
糖質制限に対して素人同然の知識で出演することは医療ジャーナリストを標榜するならば許されないことではないでしょうか。
"人間は血糖値が上がって、はじめて満腹を感じるんだ。"という発言は、自身が糖質中毒者であることを自白しています。
今後、このような企画が繰り返されるのならば、出演者には直前の血液検査と身長、体重測定を義務付けると面白いと思います。
今回のバトルは、"極論側対メタボ側"の戦いのようにも見えました。

森田氏が、"長期間の糖質制限が安全であるとのデータが出るまでは糖質制限を推奨するべきではない。"と発言されたときに、
夏井先生は、"じゃあ、あなたは、何もせずに、だだ、じっと待つだけなんですか?"と切り返されました。
実際には、糖質制限に否定的な森田氏には何かアクションを起こさねばならないような義務も興味もないわけですが、
森田氏はタジタジとなっていました。
夏井先生は、なかなか喧嘩上手ですよね。
間違いなく、夏井先生一人で、何人を敵に回しても、十分に渡り合っていけると確信しました。

嗜好品

2014年01月11日 | 糖質制限食
”中毒”。おかしな日本語ですよね。毒にあたると読むのでしょうか。(個人的な当てずっぽうです)
英語では adiction ですが、耽溺(たんでき)という日本語訳もコンサイスに記載されています。これは耽(ふけ)って溺れるですよね。
耽という字は耽美主義とか、恋愛に耽るを連想しますし、溺も溺愛を思い浮かべますので、中毒よりも耽溺の方が聞こえがいいかも......
などと考えていたら 溺死という言葉を思い出してしまいました。m(_ _)m
動詞は adict で be adicted to〜 と使われます。
私はさしずめ I am adicted to alchol. でしょうか。これからは、”アルコール耽溺者です。”と名乗ることにします。
溺死が待っていそうな気もしますが.....

覚醒剤中毒、アルコール中毒、ニコチン中毒など様々な中毒者が巷に溢れています。
しかし、皆、それを自覚して、恥ずかしいような、後ろめたいような、マイナスの気持ちを胸に抱いています。
ところが最大派閥である炭水化物中毒者は逆に胸を張ることが多いようです。
”私は甘い者には目が無い。””とにかくご飯が一番好きです。”などと自慢げに話します。
”一日に一回は必ずうどんを食べます。”と自慢する人が多数いる県もあるようです。
なぜ、自慢げに胸を張るのでしょうか?
このことを考察していたら、”嗜好品”という日本語にたどり着きました。
夏井睦先生がその著書、”炭水化物が人類を滅ぼす”で、穀物を、”美味だが摂取しなくていい食材の一つ”と述べられました。
また、”糖質は嗜好品だ”とも述べておられます。
すなわち、炭水化物もタバコや酒と同様に、単なる嗜好品に過ぎないのです。
ところが炭水化物中毒者は炭水化物を単なる嗜好品だとは思わずに大切な栄養素だとみなしているのです。
このことこそが胸を張る理由なのです。

私は炭水化物が単なる嗜好品に過ぎないことを、患者さん達に喧伝していきます。

今朝、夏井先生から私のもとへメールが届きました。
先生の、”新しい創傷治療”というサイトの「糖質制限で糖尿病治療をしている医師」のリストに加えていただけたそうなのです。
アクセスしてみると、熊本県では私がまだ2番目のようです。

明けましておめでとうございます

2014年01月06日 | 糖質制限食
まずはニュースから。
今夜(1月6日)の夜、7時54分からテレビ東京の「主治医が見つかる診療所」という番組に江部康二先生が出演されるそうです。
タイトルは、『糖質制限・カロリー制限 徹底比較SP』です。
しかし、残念ながら熊本ではオンエアされないようです。

さて、年末は妹が帰って来たこともあいまって、7日間で5回の外飲みというハードなスケジュールをこなしました。
さらに、明けて1日と2日には餅を1個ずつではありますが中に入れて、美味しい雑煮をいただきました。
3日には博多で開かれた、”百道中学校42年卒業生同窓会”に泊りがけで出席しました。
会は5時からのスタートだったのですが、それにさきがけて、1時過ぎから、下大利にある慎ちゃんの実家に年始参りに寄って
赤ワインを3時半まで飲んでいました。
その後、同窓会の二次会まで、しっかりと参加し、泥酔することも無く、11時過ぎまできっちりと飲みきることができました。
酒に強い自分の体質に感謝です。

4日は熊本に帰り、久々に馴染みの店へズボンを買いに出かけました。
すると、ウェスト82cmが窮屈になっているではありませんか。
仕方なく85cmの物を購入して帰宅し、すぐに体重計に飛び乗りました。
以前は、一年以上も、65Kgから66Kgで安定していたので、体重を量る習慣が無くなっていたのです。
結果は、”ジェジェジェの67.8Kgでした。

糖質制限はするものの、この一ヶ月はゴルフもボウリングも一切せずに、飲み方に通い続けてしまいました。
とりあえずは毎日ボウリングに通い、毎日体重計に乗ることとました。

ビートたけしのTVタックル

2013年12月29日 | 糖質制限食
”新しい創傷治療”というサイトで、「傷は消毒するな、乾かすな。」という、いわゆる、”湿潤療法”を10年以上も提唱されている、夏井睦という先生がおられます。
そう、つい先日、”炭水化物が人類を滅ぼす”を上梓された、練馬光が丘病院の形成外科医です。
2年前に自ら糖質制限を開始されて、そのことを自分のサイトにアップしたところ、糖質制限者が殺到するようになりました。
江部康二先生の糖質制限をブレイクさせた、影の火付け役とも言われています。

その夏井先生に、テレビ朝日の、”ビートたけしのTVタックル”から「糖質制限・是か非か」という討論バトル企画への出演オファーが来たそうです。
そこで夏井先生はバトル相手として、日本糖尿病学会の理事長である門脇孝教授と、「糖質制限は危険」という本を執筆されている
岡本卓教授、そして名前は覚えてないけれども、「糖質制限すると心筋梗塞死が増える」と新聞の取材に答えていた某教授をピックアップされたそうです。
一人で、大学教授3人でも10人でも相手をしますと、プロヂューサーに連絡されたそうです。
楽しみですよね。

ところが以前にも、「火傷(ヤケド)は湿潤療法で治すのか、皮膚移植で治すのか」という討論番組の企画を、夏井先生はTV東京からオファーされたことがありました。
夏井先生は多数の大学病院形成外科の教授や、ヤケド治療で有名な先生方に、かたっぱしから出演を依頼されましたが、誰一人として応じる者はいませんでした。
そんな中、ただ一人だけ出演に前向きな先生がおられました。
茨城県の土浦協同病院皮膚科の盛山吉弘先生です。
盛山先生は、いろんな所で、「湿潤療法なんてダメだ」と言いふらしたり、論文を投稿されている方です。
しかし、直前になって「都合が悪いので出演できません。」とのドタキャンだったそうです。
夏井先生はこれを敵前逃亡と評し、以下のような記事をアップされています。

ヤケドに対して皮膚移植で治すのが正しいとテレビ視聴者に主張できる絶好の場を私は提供しました。
それなのに日本熱傷学会の先生方も大学病院形成外科の教授たちもその機会を放棄しました。
彼らはそんなに後ろめたい治療をしているのでしょうか?
正しい治療だと信じて行っているのなら、それを堂々と主張したらいいじゃないですか。
湿潤療法より植皮治療が優れているって主張すればいいじゃないですか。
正々堂々と討論するのが苦手なんですか?
そんなにしてまで隠しておきたい治療、治療結果を秘密にしたい治療をしているんですか?


今回も、不利を悟っての無視や、敵前逃亡が行われそうな予感がします。
特に門脇理事長の出演は、まるで期待できないでしょう。
日本中の糖尿病患者に、自分たちがこれまで指導してきた食事療法が間違っていたこと、
あるいは、少なくとも糖尿病に対する違う治療の選択枝を隠されていたことが知れることになるからです。

世迷い言

2013年11月14日 | 糖質制限食


今朝の読売新聞に2面見開きで上記の記事が載りました。
本日が「世界糖尿病デー」だからだそうです。
日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏と、日本糖尿病協会理事長の清野裕氏の写真が掲げられています。

目玉記事は、”糖尿病にならない7か条”でしょうか。
1.バランスのとれた食生活(総エネルギーと脂肪の摂取量に注意)
2.夜食をしない、間食をしない
3.アルコールはほどほどに
4.適正な体重の維持
5.毎日の食後の歩行
6.ストレスの解消
7.禁煙または節煙

相変わらずのバランス食推奨です。
ごく最近の日本人(江戸時代の後半以降)は、ご飯と一汁三菜という食事を摂ってきました。
その食事がバランスがとれているわけでも何でもなくて、もともとの日本人の風習にすぎなかったのです。
単なる風習に、科学的裏付けもなく、みんなが受け入れやすいという理由で、バランスがいいというスタンプを押してしまったのです。
これは、豚肉を食べてはいけないとか、ある期間は日没まで何一つ食べてはいけないなどという宗教的風習?と同等です。
さらに日本人は米を食べないと力がでないとか、朝から糖質を摂らないと脳が働かないなどの非科学的な迷信が追加されています。

夜食、間食をしないように指示していますが、糖質を摂取したリアクションである低血糖による空腹感が原因です。
ストレスの解消が指示されていますが、バランスのいい食事を摂取する人達は、毎日、必ず、数回の、
空腹を我慢するというストレスにさらされることが必定です。

適正な体重の維持をどうやって実現せよというのでしょうか。
バランスのいい食事と運動によって実現されるのであれば、言わずもがなではないでしょうか。

毎日の食後の歩行にいたっては、世迷い言という日本語さえ思い出してしまいます。
世迷い言とは実用日本語表現辞典によれば、”訳のわからないこと、馬鹿馬鹿しい言葉”とあります。
毎食後に散歩できる環境にある人は限りなく少ないという現実を、わざと無視しています。
そして、この7ヵ条全体が世迷い言であるようにも思えます。

さらに、禁煙または節煙を奨めるにいたっては、科学者、あるいは普通に日本語を使える人とはとても思えません。
喫煙は脳卒中や心筋梗塞(まとめて心血管イベントと呼びます)のリスクを高めます。
もともと心血管イベントのリスクが高い糖尿病の人達が喫煙することは、リスクが倍増するという理由で禁止されるのです。
喫煙が糖尿病を引き起こすわけではありません。
そして、この7ヵ条は、”糖尿病にならない7か条”です。
禁煙で糖尿病になるリスクが減らないのならば、7ヵ条に入れるべきでは無いということぐらいは、素人でも分かりそうなことです。

さらに最後の方で、ゾッとするような文章に出会いましたので、そのままアップします。
20代30代の肥満をともなう2型糖尿病の患者さんが非常に多くなっています。
この人達はこの先50年くらい治療を続ける必要があるのですが、初診で1年間治療を継続する人は2割ほどです。
医師の管理下にあれば食事や運動、新しい副作用の少ない薬などで血糖値をコントロールして合併症を抑えられるのに、これが放置されているのは非常に大きな問題です。


この先50年くらい治療を続ける必要がある
医師が目指すべき、”治癒させる”という目標を放棄しています。
糖尿病を不治の病とみなしており、この先50年ですから、死ぬまで医師のコントロール下で引っ張っていくつもりなのです。
初診で1年間治療を継続する人は2割ほどです。
人ごとですよね。この人は、何故8割もの人達がドロップアウトしていくのか考察したことさえ無いようです。
ただ単に、まじめな患者さんは2割しか居ないと思っているのでしょう。
現在のバランス食治療は、カロリー制限を伴いますので、患者さんは空腹を我慢することを強いられます。
このことこそが、ドロップアウトの最大の原因なのです。
まじめな2割の患者さん達も、思ったように体重が減らない時には、主治医に、カロリー過剰や運動不足を指摘されて
”スミマセン。もう少し頑張ります。”と、なんだか、罪人が悔い改める決意を表明するような態度をとるのです。
この繰り返しを1年間継続できる2割の人の方が異常でしょう。
さらに、この2割のまじめな患者さん達の将来も明るくはありません。
炭水化物という、糖尿人にとっての”毒”をバランスよく食べさせられるからです。
毒を食べるかぎりは、解毒剤である薬を飲んでも、合併症が防げないことは、この数十年間が証明しています。

医師の管理下にあれば食事や運動、新しい副作用の少ない薬などで血糖値をコントロールして合併症を抑えられるのに
糖尿病が原因で、毎年失明する3000人、新たに透析を開始する16000人、足の切断を余儀なくされる3000人、
この方々をなんと思っておられるのでしょうか。
全員が、不真面目な8割の患者さん達のなれの果てとでも思っていらっしゃるのでしょうか?
突然失明する人はいません。突然腎機能障害になる人もいません。突然足の切断が必要になる人もいません。
ほとんどの人は、医師の指導を受け、バランス食とカロリー制限にはげみ、運動を取り入れ、投薬され、やがてはインスリンを
注射された人達のなれの果てなのです。
”何を、胸張っとるんだっ!”と怒鳴りたくなります。
熊本弁だと、”世迷い言も、たいがいにせいよっ!”でしょうか。

角砂糖換算

2013年10月31日 | 糖質制限食


先日アップした夏井陸先生の新刊に、炭水化物を角砂糖に換算してみようというコーナーがあったので、
大きめの角砂糖1個を4gと想定して、江部先生の食品別糖質量ハンドブックを参考に計算してみました。

ごはん軽く1杯(150g):14個、コンビニのおにぎり:9個、にぎり寿司1貫:2個、チャーハン:19個、カレー:25個、
牛丼:27個、カツ丼:29個、のり弁:27個、鮭弁:30個、幕の内:34個

食パン一枚:7個、あんパン:12個、ベーグル:10個、肉まん:11個、モンブラン:13個、イチゴショート:12個
チーズケーキ:4個、チョコケーキ:12個、ホットドッグ:8個、ホットケーキ:13個、ハンバーガー:7個

かけうどん1杯:17個、ざるそば:12個、ラーメン:17個、ナポリタン:19個、チャンポン:17個、
カップヌードル:11個、カップうどん:13個、小餅1ケ:4個、焼きビーフン:15個

マックフライドポテト(M):12個、たこ焼き8ケ:10個、ハーゲンダッツ:10個、チョコパフェ:15個

りんご:8個、柿:8個、バナナ:7個、桃:5個、ぶどう一房:5個、小みかん:2個

スーパードライ350ml:2.5個、プレミアムモルツ350ml:3個、日本酒1合:2個
コーラ500ml:9個、ポカリスエット500ml:8個

まあ、予想通りかも知れませんが、”炭水化物よ恐るべし!”と言いたくなりますよね。
そしてポカリスエットは許せません。なぜならば、唯一、羊の皮を被っているからです。

写真は、患者さん教育用に診察室に置いてあるご飯茶碗と角砂糖です。
小粒の角砂糖しか入手できませんでしたので、数を調節してあります。
時々、”ご飯を半分に減らしています。”と胸を張る患者さんがおられます。
そのことが、いかにむなしい我慢であるかを分かってもらうためのグッズなのです。

炭水化物が人類を滅ぼす

2013年10月29日 | 糖質制限食


10月17日に発売された新刊です。
著者、夏井陸は東北大学出身の形成外科医で、現在は練馬光が丘病院「傷の治療センター」長です。
”傷は消毒するな、乾かすな。”という、”湿潤療法”の提唱者で、”新しい創傷治療”というホームページを立ち上げておられます。
夏井先生は一昨年の暮れに江部先生の”糖質制限”に出会い、すぐに自分で実践されました。
そして、その素晴らしい効果に感動して自分のホームページで紹介を始められました。
現在でもそうですが、そのホームページには糖質制限の成功者達からの投稿が絶えません。
糖質制限を広く世に知らしめた、陰の火付け役とも言われています。

この本は8つの章で構成されています。

第1章:やってみてわかった糖質制限の魅力
第2章:糖質制限の基礎知識
第3章:糖質制限にかかわるさまざまな問題
第4章:糖質セイゲニスト、かく語りき
第5章:糖質制限すると見えてくるもの
”歯に衣着せぬ”と表現したくなるような、素晴らしい文章力に惚れ惚れとしますが、ここまでは単なるプレリュードに過ぎません。

第6章:浮かび上がる「食物のカロリー数」をめぐる諸問題
この章から生物学、栄養学、動物の進化など糖質制限からは逸脱してしまいます。
しかし、面白さは加速していきます。

第7章:ブドウ糖から見えてくる生命体の進化と諸相
この章では地球の生命体の起源と進化が記されますが、かなり仮説的になってきます。
しかし、ダイナッミックで簡潔な文章に引き込まれてしまって、難解な内容ですが、読み止めるのは不可能です。

第8章:糖質制限から見た農耕の起源
夏井節とでも呼びたくなるようなパワー全開の最終章です。
最後の数ページは、科学ではなくて、”文学でしょう”と評価したくなる文章がでてきますので、一部をアップしてみます。

私たちはそろそろ、穀物という老俳優が「神」という配役名を捨てて、「美味だが摂取しなくていい食材の一つ」
という本来の配役名に戻り、舞台から静かに消えていくのを、感謝の念を持って拍手で見送るべき時期に来ている。




十徳や けやき通り店

2013年10月23日 | 糖質制限食


今日は今年になって15回目の十徳や弁当でしたが、これまでとは明らかに味付けと指向性が違っていました。
実は、隣の十徳やの店長が出張のために不在でした。そして、店長だけにしか糖質制限弁当は造れません。
そこで、遠くの十徳やを初めて利用してみたのです。

相変わらずの豪華さですが、内容も、味付けも新鮮なものに感じられました。
料理人が変わるだけで、これほど違いが出るとは思いませんでした。

十徳やの糖質制限弁当は当初2000円でスタートしました。
しかし、十徳や側から、1500円に下げてくれという、お願いが入りました。
2000円の弁当は、かなり無理目な物になってしまうそうなのです。
そこで、最近は1500円で固定されています。

ところが、1500円でも、”テンコ盛り”になってしまうのですね。
美味しかったのですが、このボリュームを完食するには、かなりのキャパシティーか喰い意地根性が要求されます。
私も8割でギブアップしてしまいました。

次回の十徳や弁当は、手を付けずに、夜のツマミにそっくり回してみようと思います。
2時間くらいかければ完食できるかも知れません。

すき家

2013年09月13日 | 糖質制限食


最近、近所に、”すき家”ができました。
江部先生もよく食べられる、”牛丼ライト”を目当てのリピーターになってしまいました。
ご飯の代わりに、豆腐とレタスとコーンが入ったメニューです。
ご飯が無いので厳密には丼物とは言えないかも知れませんが、糖質制限者にはありがたいメニューです。
結局、牛丼ライトに生卵と牛皿の並をつけて560円を支払いますが、珍しくも満腹になりますのでリーズナブルです。
私は行儀が悪いと思われるのを覚悟の上で、コーンとタマネギは残すようにしています。

もう15回ほど通っているのですが、不思議なことに、私以外の客が牛丼ライトを注文するのを
まだ見たことがありません。

糖質制限食

2013年09月09日 | 糖質制限食


最近、江部康二先生が出版された、医療関係者向けの本です。
これまでに自身のブログで主張してきたことがらを、より客観的に整理してまとめられています。
引用した文献もすべて明記されています。

特筆すべきは、江部先生の、”日本糖尿病学会に対して反省を促す。”というスタンスです。
私が糖質制限を始めた2011年6月頃は、江部先生のブログには学会を非難するような発信は皆無でした。
ターニングポイントは2012年1月の糖尿病学会でしょうか。
”糖質制限食は是か非か”というディベートに江部先生が招待されてからです。
糖質制限食を多数の医者が知ることになったきっかけでした。
ところが、これ以降、学会は様々なメディアを使って、糖質制限に対してのネガティブキャンペーンを展開しました。
江部先生は、それらのすべてに対して、反論されてきました。
しかし、さすがに腹をくくられたのでしょうか、今年の3月に、日本糖尿病学会に、
これまでの食事指導の再考を求める提言を発表されました。

この本でも、そのスタンスをさらに明確にされています。

今年の5月に熊本で日本糖尿病学会が開催されて、”熊本宣言2013”なるものが発表されました。
その一部を緑字でアップします。

治療目標はHbA1Cが7未満
ただし、本当の目標は6未満だが低血糖に注意すること
そして、低血糖の危険性が高い人は8未満を目標とすること。
なんだか、スッキリしない文章ですが、これには訳があります。
糖尿病の患者さんの血糖値を薬物で厳格にコントロールすると、かえって死亡率が上がるというデータが出てきているのです。
低血糖と平均血糖変動幅がからんでいるので、学会としてもこのような苦しい日本語を使わざるを得ないのです。
でも、これって、ギブアップ宣言ですよね。
HbA1C8くらいで治療を続けられた患者さんが合併症を引き起こした時に、主治医はどのように説明するのでしょうか?

糖尿病は放置すると、眼・腎臓・神経などに合併症を引き起こします。
糖尿病網膜症による失明者は年間3000人以上、
糖尿病腎症による新規透析導入者は年間16000人以上、
糖尿病足病変による下肢切断者が年間3000人以上であると報告されており
糖尿病合併症で苦しむ患者さんの数は今なお減少していません。


以前にも、江部先生はブログにアップされていましたが、これらの合併症に苦しむ人々の大半は
まじめに通院を続けてこられた方々なのです。
医者の指導を受けて、3食をバランス良く食べて、カロリー制限をして、運動にはげみ、
それでも改善が不十分ならば、様々な内服薬を処方され、それでもだめならばインスリンを注射された方々なのです。
そのあげくが、失明であり、透析であり、下肢切断なのです。
今回も江部先生は以下の如く述べられております。

スーパー糖質制限食なら、そもそも薬物に頼ることなく、HbA1C7%未満の達成は容易であり、
薬物なしなので低血糖も生じません。
また食後高血糖も平均血糖変動幅の増大もなく、将来の合併症も予防できる可能性が極めて高いのです。
糖尿病合併症で苦しむ患者の数は、今なお減少していません。
この事実を、熊本宣言では反省もなく人ごとのように堂々と記述されていますが、合併症で苦しむ多くの患者さんの存在こそが、
現行の糖尿病治療が決してうまくいっていない動かぬ証拠と私は思います。


ただの人

2013年06月18日 | 糖質制限食
2ヶ月ほど前からB社のNさんが糖質制限に参加してきました。
そして6Kgの減量に成功したそうです。

先週末に血液検査を施行しており、今日は結果を尋ねて来院されました。
結果ですが、ケトンは正常値の下限に近く、全く増えておりません。
中性脂肪も180台と高いので、糖質制限を実行しているとは、とても思えないようなデータです。
肝機能、腎機能、コレステロール、糖尿、貧血など、すべて正常で悪くはないのですが、糖質制限中のデータではありません。
私は彼に、”悪くはないけど、ただの人だ。糖質制限を実行していない、ただの人だ。”と言いました。
自信満々で来院したNさんは、あわてふためいて、天ぷらがいけなかったのかな、ハムカツかな、ビールかななどと、思い当たる点を次々に列挙し始めました。

そんだけ喰ったら、ケトンは増えていかないよと指摘しましたが、Nさんは、”でも、6Kg痩せたのは事実です。”と食い下がります。
結局、痩せたのは、糖質をユルユルではあるが制限したせいで、総カロリーが減った結果だという結論に達しました。

Nさんよ、今まで、どんだけ糖質を摂取していたんだっ!

PET

2013年04月01日 | 糖質制限食
みなさんは”PET”という検査をご存じでしょうか。
体中の何らかの癌を見つける検査です。
メカニズムは単純で、体中のどこかの、ブドウ糖の取り込みが異常に昂進している部位を検出する検査です。

人間の細胞のエネルギー源はブドウ糖か脂肪酸かのどちらかです。
癌細胞は脂肪酸を取り込めません。エネルギー源はブドウ糖だけです。
すなわち、ブドウ糖の取り込みが異常に昂進している部位こそ、癌細胞が増殖、成長している部位だということになるのです。
糖尿病の患者さんの発癌率が高いのは、癌細胞のエネルギー源であるブドウ糖をたくさん供給できるせいだそうです。

私達の体内では、毎日いくつもの(いく千もの?)癌細胞が発生しているそうです。
ただ、免疫系の力によって、癌細胞は増殖すること無く死滅させられます。
ところが、稀に死滅させられなかった癌細胞は、徐々に成長していきます。
胃癌を例にするならば、増殖していった癌細胞が、”胃癌”として姿を現すには6,7年かかるそうです。
すると、糖質制限をすれば、癌細胞を兵糧攻めにできるので、癌細胞の成長を遅くすることができるかも知れませんよね。

江部先生のブログによれば、昨年12月にアメリカで、ある癌患者の経過がテレビ放映されました。
転移性癌の末期で治療の方法無しと、3つの病院で宣告された男性です。余命3ヶ月との診断でした。
ところが、ダメ元で、奥さんが極端な糖質制限食(脂質80%)を与え続けたところ、癌は消滅して、一年後の再発も無いそうです。

糖質制限食を続けている私は、癌が成長していくリスクが少し低いかも知れません。
そして、万一、癌を発症したとしても、ケトン食(野菜や植物繊維も食べないスーパー糖質制限、脂肪食)への移行も容易でしょうから、
癌に関しては、余裕で待ち構えることができそうです。