お花大好き

四季折々のお花や風景は、心を和ませ
優しい気持ちにさせてくれます
楽しい花散歩や風景記録を綴って行きます。

鎌倉・英勝寺

2018-05-06 | 鎌倉のお寺

長寿寺の拝観後、「亀ケ谷坂(かめがやつざか)」から、英勝寺へ行きました。
亀ケ谷坂は、鎌倉の北に位置し山ノ内と扇ケ谷とを結ぶ切通しの一つ

英勝寺は、初期の江戸城を築城した太田道灌五代の子孫で
徳川家康に仕えたお梶の方(英勝院)が道灌の屋敷跡に建てた尼寺です。

英勝院は、太田道灌の家系の出で、もともとお梶と言ったが、
お梶がいると必ず武運に恵まれるので、「お勝の方」と呼ばれて家康の寵愛を受けたそうです。

英勝寺は、江戸時代「水戸御殿」と呼ばれたほど格式が高く、武家屋敷のような境内でした。

1) 総門
質実剛健な武家の都・鎌倉の中で、やわらかな雰囲気を持っているように感じました
普段は、 通用門から入ります


2) 太田道灌屋敷跡
石碑は英勝寺の道路沿いにあります


3) 仏殿
仏殿の軒下には十二支の彫刻があり、何を意味するのか分かりません


4) 唐門
ひときわ彫刻が華やかで、唐門の奥に、極彩色の祠堂があり
祠堂は英勝院の位牌を収めた廟


さわやかな庫裏に白い藤の花が咲いていました。

5) 白藤


6) プロカメラマンでしょうか? 熱心に撮影されていました


7) 緑の美しい竹林を見上げる


8) 足元には筍がニョキ ニョキ


独特な鐘楼もあり、江戸建築らしくどの建物にも、彫刻が飾られており
それらを見てまわり、雅な空気に触れたような気がしました。
仏殿を中心に祠堂、山門、唐門、鐘楼は神奈川県の重要文化財になっています。

ご覧いただき有り難うございました。



美しいお寺(長寿寺)

2018-05-04 | 鎌倉のお寺

鎌倉へは良く行きますが、非公開ため素通りしてしまうお寺がありました。
北鎌倉の隠れスポット。長寿寺は室町幕府の創始者、足利尊氏のお住まいの跡
かつて境内は非公開でしたが、近年は春と秋の週末(金~日)限定で
公開を行っているとのことを教わり、静寂な空気を味わってきました。

長寿寺は、境内に上がりゆっくりと庭園を楽しむことができます。

1) 三門
桁行き一間 (約 2.6 メートル) 、梁間二間 (各約 1.2 メートル) の四脚門です。


2) 本堂
本堂は、平成18年に新築され、それまでは観音堂が本堂でした。
本堂内では おしゃべりは禁物です


3) 観音堂
この世のものとは思えないような美しさで、優雅な姿の観音菩薩が祀られています。
苔の庭に信楽焼のカエルの置物がありました。
(カエルは良い意味を沢山持っているとか・・・)


本堂にあがり、静かな気持ちでお庭を拝見します
香炉やお花が生けられ、畳の上に座って眺めるように作られたお庭でした。
4)小方丈からお庭を拝見 5)窓際に季節の花が生けられています 6)無言でお庭を眺めます 

7) 小方丈の縁側からも裏庭が眺められます
枯れ葉1枚も落ちていない 白砂の庭が美しい。


 牡丹 二種類 (黄色と濃いピンク)
8)黄色い牡丹 9)濃いピンクの牡丹 

10) シラン


11) 新緑のモミジ(春モミジ)
新緑と交じり合う(春モミジ)は独特の味わいがありますね
ヘリコプターが出来ている~


12) 長寿寺の観音堂後ろのやぐらにある宝篋印塔は足利尊氏のもので
尊氏の遺髪が埋葬された場所。


13) 順路に沿って境内を歩き、出口に向かう時にふり返ってみた境内


鎌倉はお寺が多く、菩提寺へお参りに行ったついでに寄り道させていただきますが
手入れされた長寿寺のお庭を拝見するのは、初めてでした。

初夏には涼しげな紫陽花の庭園と秋には壮大な紅葉を楽しめることでしょう
是非拝見したいと思います。 穏やかな気分になれました。



お墓参りと散策

2016-09-26 | 鎌倉のお寺

ようやく秋らしくなり、ご無沙汰していたお墓参りに出かけました。

久しぶりに見る菩提寺の古い建物を見上げてから 墓石を洗い、お花を供えて合掌
お線香の香りに心が落ち着きました。

1) 総門  
山号の「瑞鹿山」(ずいろくさん)の額が掲げられています


2) 三門  「山門」とも呼ばれ
三解脱門の略。涅槃に至るまでに通過しなければならない三つの関門
「空」「無相」「無願」を表します


3) 方丈前の唐門
屋根に独特の唐破風があることから唐門と呼ばれています


4) 方丈裏庭
彼岸花や酔芙蓉の花が咲いていました。広い池が凉を添えています


5) 仏日庵
開基(北条時宗公)を祀る寺院


6) 居士林
在家修行者のための座禅道場


秋らしい花もあちこちに咲き、お墓参り後も花を愛でられました

7) シコンノボタン
紫色がきれいな花 牡丹には似ていないが、牡丹のように美しいことからの名前


8) ススキ
妙香池のそばに 秋を呼んでいるようなススキが風になびいて・・・


9) 赤い彼岸花は、庭のアクセントになっています
山口百恵さんの歌を思い出します 


10) ムラサキシキブ
シソ科の落葉低木 日本の各地に自生し、果実が紫色で美しいので観賞用に栽培されます


11) スズムシバナ
葉にギザギザがあり、爽やかな薄紫色で、なんとなく弱々しい感じでした。

お花名が分かりませんでしたが「静様」からヒントをいただき、植物図鑑で調べました。
スズムシバナでした 静様 有難うございました。


見ていただき有難うございます。
写真を見て菩提寺は「円覚寺」だと気付いたでしょうか? 
数年前 ご縁があり、こちらでお世話になっています。
お参りと境内の散策を終え、近くの東慶寺へ足を延ばしました。
次回は東慶寺の初秋の花たちを予定しています。



花菖蒲と紫陽花(明月院2)

2016-06-07 | 鎌倉のお寺

前回に続いて明月院ブルーと言われる紫陽花 そして花菖蒲です。

① 明月院の参道を彩る紫陽花は、明月院ブルーと呼ばれる青が基調ですが
数日快晴だったので、青い色が薄かったように感じました。 

明月院の「姫あじさい」は毎年剪定した内から300本 さし木をして
新旧の更新をするそうです。1年間植木鉢で育て、その後 畑に下ろして育てます。
さし木から4~5年目にようやく花が楽しめるようになるとのことですが
爽やかで 美しいあじさいが見えるにはご苦労があるんですね

② ガクアジサイ  ブルーがとても綺麗でした


③ 赤紫色のグラデーション  手毬咲き種


④ ガクジサイ 大きくて華やかでした

梅雨の季節は苦手ですが、アジサイを見ると不思議と心が穏やかになり、
花って人を癒す力がありますね。色が変化するのも楽しみです。



⑤ 本堂後庭園の花菖蒲
紫と白の花菖蒲は、凛として涼やかです
薄い紙のような花びらが微風に揺れ、みなさんうっとりしています


⑥ 花菖蒲を含むアヤメ科の別名は「虹」を意味するアイリス
長年の品種改良により、観賞用に沢山の種類があります。


⑦ 一輪  マクロで・・・
凛として気品に満ちています


⑧ フリルのような花びらで、芯が黄色く印象的! 


⑨ 回廊が出来ていて、撮影しやすい心遣いが嬉しかったです


⑩ 花菖蒲2点 合成してみました


お花名や種類が分からないものばかりですが、見ていただき有難うございます。
鎌倉はどのお寺でも紫陽花が咲き、梅雨の時期を楽しませてくれます

あじさいは別名「七変化」と言われる事があります。咲いている間にいろんな色に変わっていきます。
それで七変化と言うのでしょう・・・時間とともに変わっていく様子を見るのも楽しいですね



紫陽花の寺(明月院1)

2016-06-05 | 鎌倉のお寺

5月31日紫陽花寺で有名な鎌倉の明月院で紫陽花と花菖蒲を楽しんできました。
今回は 明月院の写真や疑問に思ったお地蔵さまやウサギなどです。
今から約850年前に始まり、この地の武将山内氏の菩提供養のため創建された明月院

明月院の入口の紫陽花は「明月院ブルー」と言われる「姫あじさい」です。

① 鎌倉石が敷きつめられた参道のあじさい
人がいなくなるのをじっと我慢し、後ろの方はシャッターを押すまで待ってくれました。


② 枯山水庭園はツツジが咲き 須弥山をかたどっています


③ 本堂の丸窓を見る
丸窓から見える後庭園には、花菖蒲が咲いています


④ 本堂後庭園から丸窓を眺める
写真を撮っている人がいて、私が写ったかもしれません


後庭園には 赤地蔵さまと青地蔵さまがいて 季節の花が添えられています。

⑤ 赤地蔵さま
本堂後庭園で参拝者をお迎えしてくれています。

赤の祈りは自身の体を流れる命の赤色・・・大地に感謝の祈りをしようと仰います

⑥ 青地蔵さま
本来は、本堂後庭園にいますが、紫陽花の時期は門前へ出張し
門前で参拝者をお出迎えします。 優しい青地蔵さまですね


⑦ 花想い地蔵さま  
いつも季節の花を抱えて、お洒落なイヤリングとネックレスをつけていました
宗猷堂前(開山堂前)にいらっしゃいます。


「人は誰でもはかない花の想い出の中に生きています
大切な人との別れ、いとおしい物との別れ そんな時、ふと目に止った花が 
どんなにか心をなぐさめてくれることでしょう」  いつくしみ深い花地蔵さまのお言葉から

⑧ 宗猷堂(開山堂)
「宗猷堂」(そうゆうどう)が、のちに開山堂と呼ばれるようになりました

堂内には、明月院開山の密室守厳(みっしつしゅごん)の木像と、
最明寺・禅興寺・明月院の歴代住持の位牌が祀られています

⑨ 明月院 やぐら  

鎌倉には「やぐら」は沢山ありますが、鎌倉時代のやぐらとしては最大級だそうです

⑩ ウサギとカメ  2匹は一体何見つめているのでしょうか?

名月院の名前にある「月」にあやかって、ウサギは宇宙からの使者として選び
有名な丸窓も満月のようで、ウサギを思い起こさせてくれることからとのことです。
園内各所にウサギがいて 和みますね

余計なお話になってしまい、疑問の多い散策でした。
次回は、重複するかもしれませんが、紫陽花と花菖蒲をUP予定です。