俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

鰯雲

2007年10月01日 | 俳句

『一枚の 葉書も出せぬ 秋の旅』
(いちまいの はがきもだせぬ あきのたび)

『秋草の 花のさかりを どう遊ぶ』
(あきくさの はなのさかりを どうあそぶ)

『秋の蝶 やわらかき風 連れ持ちて』
(あきのちょう やわらかきかぜ つれもちて)

『露草の 露の光の 眩しさよ』
(つゆくさの つゆのひかりの まぶしさよ)

『鰯雲 想いは帰る あの砂場』
(いわしぐも おもいはかえる あのすなば)

『鰯雲 夕日に焼かれて 細りけり』
(いわしぐも ゆうひにやかれて ほそりけり)

『側溝の 蓋を鳴らして 秋通る』
(そっこうの ふたをならして あきとおる)

『膝に沁み 腰に沁み込む 秋風よ』
(ひざにしみ こしにしみこむ あきかぜよ)

『秋草の 小雨に濡れて 愛新た』
(あきくさの こさめにぬれて あいあらた)

『風掴み 大空滑空 秋の鳶』
(かぜつかみ おおぞらかっくう あきのとび)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする