梅花イチゲの小路
珍しく道に黄色の小花が散っていた、見上げると路上にせり出した柿の若葉の間に目立たない花が咲いていた。
梅雨のころ、濡れた路面に敷き詰められたように落花がつもり、踏んで歩くと不思議な感覚を思い出す。
田舎の短い夏休みが終わるころ 路面に落ちた青柿を藁草履の足で思い切り蹴飛ばした。
霜の降りた朝 色とりどりの落葉が路面を埋めて、葉っぱの緑に散らされた赤い水玉模様はサーカスのピエロの衣装だ
民家の古い柿の古木は殆ど切りつくされてしまった。
緑を滴らす朽ちかけた柿の古木を発見して嬉しくなる。