常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

邦楽演奏会

2013年09月29日 | 常念100景

赤とんぼ 

正派創始百周年記念筝曲演奏会

子ども3人に孫一人を加えて演奏会を聴きに行き、休憩時間にホールの喫茶店で子供たちとコーヒーを飲んだ。

こんな形のコーヒータイムは今までありそうだけれど、なかったと思う、多分初めてだろう。

いろんな話を聞いた。

隼人は夏休みに西穂山荘でアルバイトしたこと、冬山登山の装備購入に充てるのだという。

危ないことするなよ、というのが正直な気持ち

高齢者施設で働く子供の話

「90歳をこえるショウトステイ利用者が午後になって、かたくなに家に帰ると云いだした。

この人は神奈川県大和市からS市の孫に引き取られそこで生活している、曾孫さんの行事に家族で出かけるので、施設で預かった。

午前中楽しく過ごしたのだが、午後になると急に人が変わったようになってしまった。

もう遅いから、家(大和市)に帰ると駄々をこね、もうすぐ自動車が迎えに来るからといっても納得せず、歩いて帰ると云いだした。

そして、電源が切られた自動ドアを、体全体で開き、外に出てしまった。

後を追うと、外に佇んでいた彼は、何かを探すように目の前にそびえる山を眺めながら「あの山はなんというのか」と聞いた。

山の名前を聞き、遠くにいることに気が付いたようだ、すっかり萎れて「中で待たしてくれ」といって室内に入り、廊下の片隅の椅子に座った。

「若い者が一生懸命働いているのに、私が一日遊んでいるわけにゆかない、早く帰らないと申し訳ない」と迎えの車が来るまでいい通した。

 話を聞いて、私は『何とも切ない話だね』とだけいった。

 

コメント
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