アスパラのような食感がある菜 の花を収穫してきた。
日当たりのよい対岸集落
外の風に吹かれると涙が出て視界がぼやける。
その都度ハンカチで目頭を抑えるような風流な生活を10日ほどつづけたら、目のふちが赤くなってついに眼科のドアを押した。
医師は軽い結膜炎と診断し、点眼薬と軟膏を処方してくれた。
薬局の問診で服用中の医薬品の有無、薬物アレルギー既往を聞かれ、いずれもノーと答えたら、ご立派といわれた。
知らない人から電話が来て「あなたの個人情報が漏えいした形跡があります、最近知らない会社などから頻繁に電話が来ることはありませんか」
「ええたまにはきますけれど」
「私は漏えいした個人情報を取り戻す仕事をやっています」
「へえ 全世界に拡散した情報が取り戻せるのですか」
「ええ私たちの技術を使えば可能です」
「人に知られたら困る情報はありませんから」と断ったら
「もし何か困ったことが起こりましたら電話ください、私は 00-000-0000番の 某です」と言って電話が切れた。