木立ベゴニア
電車に乗って出掛ける機会が減って、月何回から年何回に変わった。
以前の車中は眠るか読むかで過ごしたものだけれど、先日の名古屋往復は初冬の木曽谷を飽かずに眺め続けた。
木曽谷には汲みつくせないほどの思い出が流れている。
中山道の街並み、森林鉄道、営林署、県立病院、高校寮等それぞれにまつわる半世紀にわたる集積がある。
木曽谷は狭い谷あいを縫うように木曽川が流れ、曲がりくねった中山道が京を目指し、JR中央西線が名古屋に向かう。
木曽の森林は奥深く、産する銘木を搬出する森林鉄道が岐阜の県境近くまで敷設されていた。
その林鉄に便乗して山深く分け入った事がある。
檜の真新しい香り豊かな湯船につかり、餌を付けなくとも釣れるといわれた岩魚を御馳走になった。
懐かしい思い出である。
電車に乗って出掛ける機会が減って、月何回から年何回に変わった。
以前の車中は眠るか読むかで過ごしたものだけれど、先日の名古屋往復は初冬の木曽谷を飽かずに眺め続けた。
木曽谷には汲みつくせないほどの思い出が流れている。
中山道の街並み、森林鉄道、営林署、県立病院、高校寮等それぞれにまつわる半世紀にわたる集積がある。
木曽谷は狭い谷あいを縫うように木曽川が流れ、曲がりくねった中山道が京を目指し、JR中央西線が名古屋に向かう。
木曽の森林は奥深く、産する銘木を搬出する森林鉄道が岐阜の県境近くまで敷設されていた。
その林鉄に便乗して山深く分け入った事がある。
檜の真新しい香り豊かな湯船につかり、餌を付けなくとも釣れるといわれた岩魚を御馳走になった。
懐かしい思い出である。
山茶花
自治体組織の端末は「組」で隣近所数所帯で構成されており、私どもの組構成は5軒である。
昨夜恒例である組の蕎麦会があった。
組内の蕎麦打ち名人が、地元産の新蕎麦で薫り高い蕎麦を提供してくれる。
昨夜は9人が集まって、和やかに囲炉裏のおでん鍋を囲んだ。
近所に暮らしていても普段、中々顔を合わす機会が無いから親睦をはかり情報を交換する良い機会である。
後から後から話題は尽きない。
5時から充実した3時間を過ごすことができ再会を約束した。
町会の福祉防災について行政からの強い指導があり、各地区ともに地域防災計画の策定に工夫を凝らしている。
様々な協議の中で、隣組の連携が第一という意見はどこでも共通している。
遠くの親戚より近くの他人なのである。
ということは、酒を酌み交わし、蕎麦を食べる隣組は、組織の模範なのかもしれない。
自治体組織の端末は「組」で隣近所数所帯で構成されており、私どもの組構成は5軒である。
昨夜恒例である組の蕎麦会があった。
組内の蕎麦打ち名人が、地元産の新蕎麦で薫り高い蕎麦を提供してくれる。
昨夜は9人が集まって、和やかに囲炉裏のおでん鍋を囲んだ。
近所に暮らしていても普段、中々顔を合わす機会が無いから親睦をはかり情報を交換する良い機会である。
後から後から話題は尽きない。
5時から充実した3時間を過ごすことができ再会を約束した。
町会の福祉防災について行政からの強い指導があり、各地区ともに地域防災計画の策定に工夫を凝らしている。
様々な協議の中で、隣組の連携が第一という意見はどこでも共通している。
遠くの親戚より近くの他人なのである。
ということは、酒を酌み交わし、蕎麦を食べる隣組は、組織の模範なのかもしれない。
針の木岳
常念が見える窓から、視線を北に振ると針の木岳が遠望できる。
師走に入って、厳しくさらに美しさを増した。
長野電鉄木島平駅から飯山市市街に入るには、千曲川に架かる武骨な鉄橋を渡ったように思う。
冬になると、この鉄橋の川下側によしずを張り巡らせて、通交する人を風と雪から守る対策が取られる。
過日のローカルニュースでその作業の様子がテレビ放送されていた。
飯山は雪国である。
ずっと以前、まだ車が高嶺の花だったころ、電車に乗って冬の飯山に出張した。
用務を済ませて、雪よけに守られた橋をわたった、よしずで囲われた空間はほっとする暖かさがあった。
長い鉄橋を渡り終えた時、オートバイに乗った医師に追いかけられ、まだ頼みたいことがあるからと荷台に乗せて連れ戻された。
その日の内に、無事帰れたかどうかは覚えていない。
本当に飯山は雪国である。
常念が見える窓から、視線を北に振ると針の木岳が遠望できる。
師走に入って、厳しくさらに美しさを増した。
長野電鉄木島平駅から飯山市市街に入るには、千曲川に架かる武骨な鉄橋を渡ったように思う。
冬になると、この鉄橋の川下側によしずを張り巡らせて、通交する人を風と雪から守る対策が取られる。
過日のローカルニュースでその作業の様子がテレビ放送されていた。
飯山は雪国である。
ずっと以前、まだ車が高嶺の花だったころ、電車に乗って冬の飯山に出張した。
用務を済ませて、雪よけに守られた橋をわたった、よしずで囲われた空間はほっとする暖かさがあった。
長い鉄橋を渡り終えた時、オートバイに乗った医師に追いかけられ、まだ頼みたいことがあるからと荷台に乗せて連れ戻された。
その日の内に、無事帰れたかどうかは覚えていない。
本当に飯山は雪国である。