自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

狩りバチとホトケノザ

2014-04-23 | ホトケノザ

ホトケノザの群落で,狩りバチらしいハチを見かけました。体長は7,8mm。長めの触角と,脚の褐色がこのハチを特徴づけています。これまでに何度か見ながら,撮影できないままになっていました。それだけすばしっこい動きをしていたからなのです。

この日は違っていました。意外や意外,ちっとも慌てないのです。わたしが指を持って行っても,逃げないのです。大急ぎで写真に収めました。 

 
葉の裏面の行動は,なにか獲物でも探しているように見えました。表に出ることもありました。


ハチの名はまだわかりません。もしわかれば,ヒラタアブの幼虫を餌として生きているとか,幼虫に卵を産み付けるとか,そんな事情がわかるのではないでしょうか。 

 


オドリコソウとクロマルハナバチ

2014-04-23 | 昆虫と花

ウォーキングをしている道の脇に,オドリコソウの群落が二カ所あります。 今,花が満開です。

オドリコソウは漢字で書くと“踊子草”。踊子そっくりな花が茎をグルッと取り巻いて咲いていることから命名されたとか。春の舞姫としてよく知られた草花です。

そこを訪れる昆虫を注意深く観察していると,そう多くはないものの,何種類か目に付きました。ただ,じっと観察しているわけではないために,実際は多いかもしれませんが,見る限りではそう多くないなあという印象です。

目を凝らすと,大きなクロマルハナバチがいました。からだが黒いので,遠くから意外と目立つのです。はじめは,クマバチと勘違いをしてしまいました。飛ぶときに大きくて低い羽音を立てるため,「アッ,ハナバチが来ているな」とわかります。 

 
オドリコソウの花は筒状になっています。それで,ハナアブはからだを完全に花に入れて蜜を吸います。


花の中に入ると,からだ全体を写すことはできません。出てきた瞬間に撮るほかありません。 

 
慎重に近寄ると,ハナアブはわたしにまったく気づきません。ただ人の気配を少しでも察知すると,すぐに飛び去ります。そんなときが何度かありました。クロマルハナアブのそんな行動は,臆病にさえみえる温和な性質を物語っているように思えてきます。 

一方オドリコソウは,自分の花に大き目の昆虫がやってくることを大歓迎していることでしょう。だって,受粉が確実に行われるでしょうから。