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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヒラタアブの成長(15)

2014-04-10 | ヒラタアブ

『ホシノヒトミと昆虫たち(6)』でご紹介した卵のことがはっきりわかりました。

偶然,あるいは思いがけないというのは,ほんとうに運のいい話です。農道をウォーキングしているときのこと。たまたま,路傍を覆うホシノヒトミ群落を見たとき,上を飛ぶホソヒラタアブが目にとまりました。キョロキョロして歩いているわけではないのですが,向こうからついつい飛び込んできたといった感じです。

いつものように吸蜜行動だろうなと思いつつ,とりあえず歩行を止めて観察していました。1,2分の間だったと思います。アブはホバリングを繰り返しているうちに,着地点を見つけたようで,花が散り落ちた後の萼に降り立ちました。

わたしは,休憩するんだなとてっきり思いました。ところが,すぐに腹を曲げて産卵の姿勢に入ったのです。そして,産卵が終わったと見えて,パッと消え去りました。アブがいたところを見ると,なんと卵が一つ! びっくり仰天。

それで茎ごと採集して持ち帰りました。そして撮影したのが下写真です。


次の写真はテレコンバーターを付けて拡大撮影したものです。 

 
アブは確かな定位置だと判断して,萼に卵を産付したのでしょう。前に見た花弁の例は,やはり位置がずれていたとしかいいようがありません。

今回は,産み親がホソヒラタアブとわかりました。産卵日時もはっきりしています。できたら孵化までの日数を確認してみようと思います。 

 


マンサクと昆虫(46)

2014-04-10 | マンサク

3月18日(火)。夕刻に花を観察。花弁がかろうじて残っているのは露地植えのキバナマンサクだけ。

そこに名残りの蜜を求めて訪れている,あるいは訪花昆虫を待ち伏せしているいくつかの虫を見ました。もしかすると,この花とはちっとも関係がない虫なのかもしれませんが。そうであっても,初めて見る種もありますので,画像を掲載しておこうと思います。

下写真の虫は,体型から考えると,ムシャムシャ型の口を持っていそうです。小さな昆虫を狙って訪れたように思えます。

 


ごく小さな甲虫が葉にとまっていました。体長2mmほどでしょう。複眼の模様が際立っています。花粉を求めてやって来たのではないでしょうか。 


近くに,例のクモが,花弁の下でじっと,そっと獲物を待ち続けていました。 脚の長さから,小さいながらも獰猛な性質を有していることが窺えます。花弁は萎れています。他の花はほぼ散り落ちてしまいました。


間もなく,マンサクに緑の葉が芽吹くでしょう。