自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その293)

2014-04-26 | ジャコウアゲハ

4月26日(土)。「みごとな!」といえる,暖かなポカポカ陽気になりました。午後は用があり,外出。それで,以下は午前中の話です。

陽気に誘われて,『アゲハの庭園』にジャコウアゲハが飛来。メスは二頭。そこへオスが一頭やって来て,求愛行動が見られました。

メスはあちこちの草に前脚をかけて,食草かどうか確認しながら,産卵をしていました。確認の程は必ずしも100%の確実さでなく,ウマノスズクサに触れているのにあっさり離れてしまうことも度々なのです。

しばらく産卵行動を目で追いながら,持っていたコンデジで撮影を試みました。しかし,手動でピントを合わせる機能が付いていないので,ピントはずいぶん甘くなってしまいました。


庭園の一角に植わった葉牡丹は,茎がずいぶん伸びています。そこに付いた花に,ハチやらチョウが飛んで来て蜜を吸っていました。アゲハを呼ぶ庭こそ,わたしが描いている理想の庭です。


庭に面して,ガレージの壁があります。そこに付いたジャコウアゲハの蛹がちょうど羽化したばかりで,翅が風にゆるやかに揺れていました。

夕方,用を終えてから帰宅。さっそく産卵した卵を確認していくと,あちこちで今日産み付けられていることがわかりました。産卵のシーンはこれからしばらく続いていきます。

 


アナバチの巣作り

2014-04-26 | 昆虫

以下は『アゲハの庭』 での出来事です。ウマノスズクサに,それぞれ根元に篠竹を垂直方向に立てています。それに茎が巻き付いて伸びていくようにしているのです。

何気なく見ていると,その一部でハチの妙な動きが続いているのに気づきました。先端の穴から出たり,また入ったり,を繰り返しているのです。横向きの竹の例なら何度も見ましたが,縦方向の穴の先というのは初めてです。

それで,カメラを三脚にセットして撮影を試みました。とにかく素早い動きなので,アッという間に穴に入ってしまい,アッと思う間に出てしまいます。撮るタイミングなど,とる余裕はほとんどありません。 


シャッター速度を2000分の1秒程度にして撮りました。なんとか数枚は写っていますが,それだってピンボケ気味です。 

 
着地したらすぐさま穴に入っていきました。何かをくわえて運び込んでいるようでもなさそう。 


見ているうちに,たしかに巣作りの最中らしいとわかってきました。 


出てくるときは,バックする姿勢です。からだ,とくに頭付近には粉がいっぱい付いていました。「そうか,穴を広げているんだ」と理解。卵を産む準備をしているのでしょう。 


出ると,パッと舞い上がります。 


繰り返される作業を見ているうちに ,竹の内部を削って空間を広げている様子が想像できてきました。とにかく,懸命なのです。

 
運び出した粉をどうするかといえば,そこら辺りに撒き散らすのです。どこかへ持っていって捨てるなんて,そんな律儀な行動はとりません。たまたま,口の辺りから粉が飛び散るのをとらえることができました。ただ,これもあまりにも動作が速いために,写りはさっぱりです。 

 
全身を視野に収め切れなかったのですが,飛散する粉を見届けることができた写真を一枚。

 
飽きることなく,当然のしごととして繰り返す作業はまことに印象に残るものでした。