3月10日(月)。『マンサクと昆虫(34)』で取り上げたのと同種のハエを,同じアカバナマンサクで見かけました。一つの花にからだをすっぽりと入れて,一所懸命に栄養分を補給していました。
このハエのことで,これまでちょっと気になっていたことがあります。同じような体型をしているのに,かたち・色合いが微妙に,そしてはっきり異なる二つの種類があることです。今回は前とは別のもの。既にご紹介した写真でも登場したタイプです。
観察していてわかってきたのは,オスとメスの違いだったという点です。
まず頭部が違っています。二つの複眼がドームのように頭を包んで接している,複眼がはっきり離れているという点。離れているのがメスでしょう。これは他のハエにも共通していえることです。
次に,腹の大きさ。今回のものは多少大きく膨らんでいます。オスと思われる個体のそれは,もっとスマートに伸びています。
三つめは,色。青みがかった節が,メスにはありません。
雌雄がそれぞれ相手を識別するのに,色はかなり重要な目印になっているはずです。このハエの正体がまだわからないのです。先送りです。