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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

羽化に向かって,そして羽化!

2014-05-10 | ツマグロヒョウモン

5月5日(月)。 まだ,こんなに黒っぽい色をしています。これまでの観察では,羽化直前になると,透明感が出てきて,中の成虫の様子がわかります。黒っぽい状態のまま,何日も過ぎました。もう春本番を迎えているのに,いったいどうなっているのかと思います。


5月9日(金)。蛹化後,ずいぶん日が経ちました。しかし,やっぱり黒い体色に変化はありません。

5月10日(土)。夕方,びっくり! 羽化した後何時間も経ったと思われる成虫が,スミレの葉柄で静かに翅を休めていたからです。「突然の羽化だー!」と衝撃を受けました。残念,残念。本来なら,透明感が出てきた後,羽化する場面を撮影したかったのに! 越冬した蛹は,そうでない蛹と違うなあと感じた次第です。

大変化の観察こそ,昆虫生態を追う醍醐味です。羽化は,その大変化なのです。

逃したドジョウは大きかったといえますが,終わってしまったのですから,悔やんでも仕方ありません。気持ちを入れ替え,個体を撮っておこうと思って撮ったのが下写真です。

 


前翅の紋様で,メスとわかります。

 

 
待って待って,そうして観察チャンスを逃してしまう,こんな経験は山ほどあります。仕方ないと諦めて,次回を期したいと思います。 

【追記】5月11日(日)。早朝に写した写真を二枚。椅子に移動して翅を休めていたチョウ,残された殻です。チョウは力強く飛び上がっていきました。

 

 


ジャコウアゲハ観察記(その298)

2014-05-10 | ジャコウアゲハ

我が家の近くに,野菜畑があります。そこに植えられているタマネギがネギ坊主を付けています。

そのネギ坊主にたくさんの昆虫がやって来ていて,その中にジャコウゲハが一頭いました。もちろんメスの個体です。産卵で相当にエネルギーを使うと思われるのは,やっぱり当たっているようです。

近づいて写真に撮りました。わたしの影が眼に飛び込んでいるはずなのに,逃げようとはしません。ときに舞い上がりましたが,すぐに舞い戻ってくるのです。なんと人懐っこい! 


からだには花粉がたくさん付いて,口吻をしっかり伸ばしていました。タマネギの花には,極上の蜜があるようです。


ちょっと気を付けているだけで,身近なところでいくらでも刺激的な場面を目撃できます。自然観察の醍醐味です。