自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その305)

2014-05-21 | ジャコウアゲハ

我が家に植えたウマノスズクサは数十株です。50は下回らないと思われます。それぞれの株に平均20個の卵が付いているとすると,単純計算では全部で1000個の卵があることになります。

それだけあると,印象深い光景がよく目にとまります。

卵が3個しかないのに,2個は二段になっています。排卵孔をもっとずらす予定だったのが,たまたま重なってしまったのです。 下の卵から孵化した幼虫は,自分が入っていた殻を半分食べて,どこかに行ってしまったようです。


かためて卵を産むと,重なる例が増えます。下写真は,2個の上にちょうど卵が1個載っている例です。 


葉の表面に産み付けられた卵が,孵化近くなっています。 

 
産卵の様子からは,多様なすがたが見えてきます。それを観察するのはたのしいことです。 

 


ノースポールと虫たち(1)

2014-05-21 | 昆虫と花

ノースポールには昆虫たちがたくさん集まってきます。白い花弁と,それらに取り囲まれた黄色の集合花が,よほど目立つのでしょう。

訪花する昆虫を待ち受けるハナグモがいます。そのほかのクモもいますが,ハナグモはごくありふれて目にするクモです。そこを生活空間にしているだけあって,たとえば,脱皮する光景も目にできます。下写真を撮った直後,クモはわたしに気づいてそそくさと避難していきました。もうすこし時間をかけて納得のゆく画像が残せたらよかったのですが,叶いませんでした。 


ハナグモは花の上でじっと獲物を待ちます。いつまでも待ちます。 


すでにハエの一種を捕獲しているハナグモを見かけました。抱えている格好からは,どうやら捕って間もない様子が窺えました。 

 
ハナグモは獲物の向きを巧みに変え,頭部に噛み付きました。


今度は,ハエを逆さにして腹部に噛み付きました。口元を見ていると,モグモグ食べる様子が手に取るように観察できました。 


これだけ長い脚は,捕獲する際の武器として発達させてきたものでしょう。複数の脚で囲い込まれると,餌食になる虫はもがいても逃れるることはできません。 

ノースポールの花では,自然の摂理が淡々と展開していきます。粛々として続いていきます。