自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その307)

2014-05-23 | ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハの産卵場所はウマノスズクサなのですが,その基本が崩れる例がたまにあります。このことについては,何度か書いてきました。

この程,レモンの葉の裏に産み付けられた卵を2個見つけました(下写真の①)。これは明らかに勘違いの結果でしょう。というのは,レモンの木のすぐ脇にウマノスズクサを植えているからなのです。


②はウマノスズクサに産み付けられた卵です。③は若齢幼虫です。偶然撮れた写真です。こんな近くに二つの植物があるのです。

しかし,あながち間違いと言い切ることもできません。というのは,産卵姿勢を想像すると,レモンの葉に脚を固定して産み付けたと思われるからです。たぶん同一個体が産んだものでしょう。

産卵場所は食草が原則です。しかし,場合によってはとんでもない例も起こりうるわけです。今回の例などは好例といえます。なかなかおもしろい画像が記録できました。

それで,孵化した幼虫はどんな行動をとるのか,見ものです。

 


アゲハ,孵化間近

2014-05-23 | アゲハ(ナミアゲハ)

5月20日(火)。アゲハの庭園にあるレモンの木では,アゲハの卵が順調に育っています。パールを思わせる単一色から,黄色みが増し赤っぽい紋様が見えてきました。


こちらの卵にも薄っすらと紋様が浮び出ています。同じ時期に産み付けられたものでしょう。 


5月22日(木)。中が複雑になってきました。ゼリー状の塊りのようなものがブツブツッと見えて,空気層が現れています。

 

5月23日(金)。 どうやら,殻を通してからだの一部が薄っすらと見えているみたいです。あと2,3日すれば孵化するのではないでしょうか。

 

一方,別の葉でも卵をいくつか見つけました。どれも,黒っぽい感じなので,上の卵より早く孵化するようです。目が離せません。

 

 

 

 


真っ赤な昆虫

2014-05-23 | 昆虫

レモンの葉に,鮮やかな朱色をした昆虫がいました。いたといっても,小さ過ぎて確認できない程の大きさです。2mm! 

急いで写真に収めました。小さくても,昆虫の特徴をりっぱに備えています。名はベニキジラミ。キジラミ科に属する昆虫で,アケビを食草にしているといいます。

 
やや上気味から撮った写真を,部分拡大してみましょう。


こうして見ると,形態はウンカやセミに似通っています。

ところで,朱色の理由でもあるのでしょうか。キジラミ同士が仲間を識別するのに役立つ情報であることは確かでしょう。お互いにどう見えるのか,考えてみるとふしぎな世界です。