部屋の窓ガラスにアブが一匹とまって,ぶんぶんうなっていました。アブはクロヒラタアブでした。家の中にいるわけがないので,たぶん室内に置いて観察していたヒラタアブの幼虫がどこかに歩いて行って,蛹になり,その後羽化したものなのでしょう。
わたしが観察中の蛹個体を見たところ,どれも羽化した気配はありません。
そんなことを思って,目の届く辺りを探していたら,なんと割り箸の先端に蛹が一個体くっ付いているのを発見。割り箸の先の断面など極めて狭いのに,すっぽり収まっているのです。結果,蛹の小ささが十分わかるでしょう。なお,割り箸は観察のときに使っているものです。
固定面は,やはりからだの後方の一部です。前の方が浮いているのが,独特の風景に見えます。
ヒラタアブは人工物・自然物を問わずに,からだをそこに固定して蛹になります。箸だって,へっちゃら。