徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

蔵人

2008年08月17日 | 本と音楽の話題
日本酒関連のネタばかりですみません(^^;

「夏子の酒」の復習が終わり,現在,連載中の「蔵人」を読み始めました。

今度は,島根県松江市を舞台に,蔵人を目指す日系4世の主人公と,母と共に小さな居酒屋を切り盛りするヒロインを中心に物語が展開されていきます。

今回も「夏子の酒」同様,魅力的なキャラクター達の人間模様の中で,日本酒の素晴らしさと日本酒を取り巻く状況の厳しさが描かれています。

まだ,途中ですが,個人的には色んな意味で「夏子の酒」が熟成して,違った味わいの違った物語になっている感じです。例えば「夏子の酒」では,幻の酒米の復活を中心に「酒を造る」という部分にスポットが当たっていましたが,今回は日本酒に合う料理など「酒を楽しむ」という部分がクローズアップされています。それに合わせ,紹介されるお酒も吟醸酒や生酒ではなく,生酛造りや熟成酒など冷酒から,常温,燗酒まで,様々な楽しみ方の出来るお酒に焦点が当たっています。当然,日本酒を取り巻く状況は「夏子の酒」の時とは比べものにならないぐらい厳しく,そうした点もしっかりと反映されています。

また,ハマってしまいそうです。

→ 尾瀬あきら『蔵人』小学館
コメント (2)
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